(台北中央社)中央感染症指揮センターは5日夜、新型コロナウイルスの感染者が新たに2人確認されたと発表した。このうち1人は39人目の患者の濃厚接触者。
もう1人は海外渡航歴があり、国外で感染した可能性が高いとみられる。これで、台湾内で確認された感染者数は44人となった。

43人目は北部に居住する50代の女性。海外渡航歴はないが、39人目となった60代女性と同じ生け花教室に通っており、先月24、25両日のクラスで向き合って座っていた。今月3日に発熱や喉の痛みなどの症状が出たため、検査を受けていた。家族は現時点では無症状だという。
同センターは、小規模な集団感染との認識を示しており、引き続き接触者の健康状態を観察するとしている。

44人目は北部に居住する30代の男性。先月28日から今月3日にかけて友人とフィリピン旅行をしていた。現地で胃のもたれや下痢などの症状が出始め、帰国後に喉の不調や倦怠(けんたい)感を訴えて4日に医療機関を受診。海外渡航歴があったことから検査の対象となった。今後は男性と同じ航空機に乗り合わせた乗客や同居人などに対して健康観察が続けられる。


5日夜現在、台湾では感染が確認された44人のうち1人が死亡、12人が退院した。その他の患者は隔離入院中で、いずれも病状は安定しているという。

(張茗喧、余暁涵/編集:塚越西穂)