(台北中央社)台北市華陰街の文化施設「台湾漫画基地」が今月21日にリニューアルオープンし、開幕式典が28日、同所で開かれた。ソフトとハードの両面の向上に加え、プラットフォームとしての機能を高めることで、漫画人材の育成を強化すると共に異分野連携を推進し、漫画産業の健全化を支援する。


同基地は台湾初の漫画・アニメに特化した施設として文化部(文化省)によって設置され、昨年1月下旬に正式にオープンした。漫画創作者の支援や異分野マッチングイベントの開催、展示スペースの提供、漫画関連の展覧会の開催などの機能を担い、産業発展を後押ししてきた。昨年新たに発足した独立行政法人、文化内容策進院(文策院)が今年3月、同基地のリニューアルに着手し、約2カ月の休館期間を経て再開館した。

文策院の胡晴舫院長は、同基地が漫画家の創作基地となり、台湾漫画が世界に面するショーケースにもなればと期待を寄せ、「今日の開幕は心温まるスタート」だと述べた。

文化部の彭俊亨政務次長は、同基地の開幕は指標的な意味があるとし、「この場所が各種の分野を超えた交流のプラットフォームとなり、漫画基地を真の意味でみなさんのものにできれば」と意欲を示した。

(趙静瑜/編集:名切千絵)