(高雄中央社)台湾最大の規模と漁獲量を誇る南部・高雄市の遠洋漁業基地、前鎮漁港を「台湾版の豊洲市場」に生まれ変わらせるプロジェクトが6日、本格的に始動した。

1968年に供用開始された前鎮漁港は、後に中央政府の支援を得て数度にわたって埠頭の増設などが行われ、現在の規模に発展してきた。
2000年以降は時代に対応するため、観光化や多機能化に向けた魚市場や冷凍工場なども設置された。同プロジェクトではさらなるサービスの充実化を図り、総工費60億台湾元(約220億円)を投じて多機能物流センターや船員センターの建設、環境整備などを進めていく。2年内に完成する予定。

この日には、同漁港に程近い場所に計画推進の拠点となる事務所が構えられ、老朽化した倉庫などの取り壊し作業が始まった。報道陣の取材に応じた陳其邁(ちんきまい)市長は、就任した翌日の8月25日から再整備に着手したと語って同プロジェクトへの熱意を示し、再整備によって同漁港が地方の発展や遠洋漁業の競争力向上に貢献することに期待を寄せた。

(洪学広/編集:塚越西穂)