(台北中央社)財政部(財務省)は8日、2020年の台湾の輸出額が過去最高を記録したと発表した。昨年の輸出額は3452億8000万米ドル(約35兆9200億円)で、前年と比べ4.9%増加した。
輸出額から輸入額を引いた貿易黒字額は587億9000万米ドル(約6兆1100億円)で、過去最高を更新した。

同部統計処の蔡美娜処長は、新型コロナウイルスの影響で昨年第2四半期の輸出額は一度減少に転じたものの、リモートワーク特需や次世代通信規格「5G」など新興テクノロジーの運用増強、米中間のテクノロジー冷戦、コロナの封じ込め成功などが輸出増につながったと分析している。

昨年12月の輸出額も前年同月比12%増の330億米ドル(約3兆4000億円)と、単月として過去最高を記録。単月の輸出額が前年同月より増加したのは6カ月連続で、300億米ドル台の大台は5カ月連続となった。

昨年12月の対日輸出額は、20億3000万米ドル(約2100億円)と、前年同月比3.3%増加した。

(呉佳蓉/編集:荘麗玲)