(台北中央社)台湾海峡周辺の制海戦力を強化するため、海軍は新たに沿岸作戦指揮部の組織を計画している。軍関係者が4日、明らかにした。
国防部(国防省)は同指揮部について、現在保有する沿岸部の対艦ミサイル部隊を統合するもので、敵情や全体的な防衛構想に基づいて計画や調整を行うと説明した。

関係者によれば、同指揮部は中将が指揮官に就き、対艦ミサイル部隊やミサイル艇部隊、海洋偵察指揮部などを管轄する。正確な編成時期は未定だという。

制海戦力の強化を巡っては、台湾は米国から対艦ミサイル「ハープーン」を搭載した沿岸防衛システム100基を購入し、2028年に全数の引き渡しが完了する予定。国産の対艦ミサイル「雄風2」や「雄風3」などと合わせて、台湾が保有するミサイルの総数は千基に達する見込み。

(游凱翔/編集:田中宏樹)