(台北中央社)日本政府による2023年秋の外国人叙勲で旭日中綬章の受章が発表された台北教育大芸術・造形デザイン学部の林曼麗(りんまんれい)名誉教授の勲章伝達式が28日、台北市内のホテルで開かれた。林氏は「感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。


林氏は、台北市立美術館館長、国立故宮博物院院長、国家文化芸術基金会董事長(会長)などを歴任。2014年の日本での故宮特別展の開催に尽力したことや、21年のアートプロジェクト「Taiwan NOW(台湾ナウ)」の総監督として人的交流をより深めたことなど、アートの分野で日台間の交流を促進してきたことが評価された。

伝達式では、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)が勲章を授与した。片山代表は「長年にわたって、情熱と誠意をもって日台芸術交流にご尽力されてこられた」とたたえた。

林氏は「文化交流は一人の事業ではなく、もし成果があって認められても、それは政府から民間まで多くの人が力を合わせて努力した結果です」と話し、お世話になった人々に感謝の言葉を重ねた。

(中村充孝)