(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は27日、マイケル・マコール米下院外交委員長(共和党)が率いる超党派議員団と台北市の総統府で会談した。頼氏は国防力を高めていく意欲を示し、議員らに対し、台湾の自己防衛能力強化への支援を求めた。


マコール氏は、マイク・ジョンソン米下院議長(同)の指示で訪台した。20日に総統に就任した頼氏に祝意を伝えるのが目的で、マコール氏を含む下院議員6人は26日夜に台湾に到着した。

頼氏は、マコール氏らが行動で新政権や台湾の人々への固い支持を示したことに心からの感謝を表明。米国や理念の近い国々との連携を引き続き深め、地域の平和と安定や繁栄、発展を共に守っていくと述べた。

また、ロナルド・レーガン元大統領が唱えた「力による平和」の理念を非常に高く評価していると言及し、国防改革を進めて国防力を引き上げ、故郷を守る台湾の人々の決意を世界に示していくと語った。

マコール氏は中国語で「我們愛台湾」(われわれは台湾を愛している)とあいさつし、大きな拍手を浴びた。
今回の訪問は米議会が民主・共和両党一致で台湾を深く支持していることをジョンソン下院議長に代わって伝えるものだとし、団結しさえすれば、ますます強大になっていくと述べた。また、中国人民解放軍が頼氏の総統就任の3日後に台湾周辺での軍事演習を開始したことに触れ、全ての民主主義政治体制が団結することの重要性を訴えた。

(葉素萍/編集:名切千絵)