(台北中央社)与党・民進党主席(党首)を兼務する頼清徳(らいせいとく)総統は30日、党中央常務委員会に出席し、最大野党・国民党籍立法委員(国会議員)24人を対象としたリコール(解職請求)投票が全て不成立に終わったことについて「全ての批判を受け止める。(リコール運動に)参加した全ての市民団体と支持者に深くお詫びする」と謝罪した。


同党の広報担当、韓瑩氏が同委開催後に頼氏の発言を伝えた。

リコールの賛否を問う住民投票の第1陣は26日に行われ、開票の結果、いずれも成立要件を満たさなかった。8月23日にはさらに7人の国民党籍立法委員に対するリコール投票が予定されている。

頼氏は、台湾の人々が憲法にのっとって発起したリコール投票と人々が出した決定を尊重し、受け入れなければならないと言及。各地の市民団体と支持者がリコール実現に向けて努力を続けてきたことに触れ、人々の努力と貢献に感謝した上で「これは民主主義を実践する公民の授業であり、民主主義の深い対話だ」と述べた。また、8月23日に行われるリコール投票に向け、民進党として引き続き、当該選挙区で努力する全ての市民と肩を並べて歩んでいくと訴えた。

(葉素萍/編集:名切千絵)
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