(台北中央社)台湾プロ野球・富邦ガーディアンズの張奕投手は29日、台北ドームでの楽天モンキーズ戦でリリーフ登板し、今季4勝目を手にした。昨年11月のプレミア12からファンの間で広まる「勝ち星怪盗」の呼び名にも言及した。


張は0―0で迎えた九回表に登板し、1回無失点に抑えた。九回裏に張育成がサヨナラ2ランを放って勝利した。

試合後には、勝ち星怪盗の名にちなんで「勝ち星はいただいた」と書いた帽子を手にする張の写真も公開された。

張は30日、帽子の写真について「選手もプライベートでファンの反応を見ていることを知ってもらいたかった。良いものも悪いものも受け入れている。ファンが思いつくネタは面白い」と笑顔で話した。

一方で前日の試合については、自分が勝ち星を「盗んだ」わけではなく、自分の役割を果たしただけだと謙遜。九回裏に得点がなければ、勝利投手は別の投手になっていたかもしれないとし、「『怪盗』というのは自身の失点で勝ち越された状況から逆転して勝利をつかむことだと思う」とした。

29日の登板時にはファンがスマートフォンのライトを掲げて迎え入れる一幕もあった。張は「まるで台北ドームでコンサートを開いたみたいだった」と冗談を飛ばし、応援団への感謝を語った。

(楊啓芳/編集:田中宏樹)
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