イベントは「台湾絵本、佮意啦!」と題された。「佮意啦」は台湾語で「好きだよ」の意味で、「ガーイーラー」と発音する。台湾の原住民(先住民)族や民間伝承、暮らし、食文化、宗教、芸術と工芸、自然の魅力という七つのテーマで、50冊の絵本を紹介する。
イベントは児童文学専門家で絵本の翻訳なども手がける蘇懿禎さんが監修する。蘇さんは、台湾は多様な文化が混ざり合う島で、原住民の知恵から閩南、客家といった大陸からの移民の暮らしと信仰、日本統治時代の近代化や言語の変化までもが織り交ざって、自由で強靱(きょうじん)な社会が生まれたと言及。絵本に描かれた生き生きとした物語を通じ、台湾を見るためのさまざまな視点を提供すると話した。
20日までの期間中、パントマイムの上演や、弦楽三重奏と読み聞かせの催しも開かれる。
入場は無料。「こども本の森 中之島」の公式サイトから申し込みが必要。
(王宝児/編集:田中宏樹)