(高雄、花蓮、台北中央社)東部・花蓮県でせき止め湖から水があふれて発生した洪水で、被災地では発生から3日がたった26日も捜索救助活動が続けられている。応援に駆けつけた南部・高雄市政府消防局の特種捜索救助隊は25日夕、活動を終えて戻る際、ぬかるみにはまって動けなくなっている野犬1頭を発見。
救出に成功し、同行の獣医による緊急処置によって命を救った。

洪水は23日午後、台風18号に伴う大雨の影響で発生した。せき止め湖からあふれた大量の水が下流の光復郷を襲い、市街地は濁流に飲み込まれた。中央災害対策センターの統計によれば、26日午後4時現在、15人が死亡、7人が依然として行方不明になっている。

同日午前現在、内政部消防署(消防庁)と10県市の消防隊員計357人が捜索救助活動に当たっている。高雄市は5頭の災害救助犬も出動させた。

対策センターが現地に設置した指揮所は同日、捜索範囲を拡大し、行方不明の通報があったエリアに加え、堤防の東西両側でもくまなく捜索を行っている。

対策センターは死者数が増減している理由について、現在は葬儀場に運ばれた遺体の数を基準とし、現地から運び出されていない遺体は含めていないためだと説明した。

(洪学広、張祈、劉建邦/編集:名切千絵)
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