「X-CON」主催会社が破産へ　CEOにナタリー創業者の大山卓也氏

開催中止になった音楽フェス「X-CON 2023」を主催するX-CON合同会社が、11月29日付で破産手続きを開始したことが明らかとなった。

破産管財人には、東京丸の内法律事務所の永野剛志弁護士が専任されている。

なお、チケットの払い戻しに関して、発表で同社は「X-CON合同会社ではなく返金事務局が行っております」と説明。返金事務局は十分な資金を確保しており、返金は予定通りに進めるとしている。

「X-CON」主催会社 ナタリー大山卓也氏や成田大致氏の名も

KAI-YOUが法務局から登記事項証明書（登記簿謄本）を取得し確認したところ、X-CON合同会社は2023年（令和5年）8月8日に設立。資本金は10万円。

代表社員（CEO）に大山卓也さん、業務執行社員として株式会社DNエンタテインメント（8月末で退社）、酒井美佐子さん（8月末で退社）、成田大致さんが記載されている。

大山卓也さんは、ニュースサイト「ナタリー」を運営する株式会社ナターシャの創業者で元代表取締役・元取締役会長であり、現相談役。また、成田大致さんは、音楽フェス「夏の魔物」の元オーガナイザーとして知られている。

新時代のクロスカルチャー音楽フェス「X-CON」

「X-CON 2023」は、“新時代のクロスカルチャー音楽フェス”と銘打ち、12月8日（金）から10日（日）までの3日間、千葉県・幕張メッセで開催予定だった大型音楽イベント。

主催はX-CON合同会社、運営・制作協力は株式会社クリエイティブマンプロダクション。

当初の予定としては、3日間で「X-Dimension」「X-Beats」「The Golden Age of Hip Hop」「X-Krush」「X-Culture」の計5公演を実施。

アニメ、ゲーム、ロック、ヒップホップ、アイドル、K-POP、VTuberなど、ジャンルやシーンを超えて総計60組以上のアーティストが出演予定だった。

開催直前にしてチケットやグッズが発送されず　突如中止に

しかし10月末、出演アーティスト第5弾を発表したのを最後に、公式Xの更新がしばらく停止（現在はXのルールに違反したとして凍結中）。

また、開催1ヶ月前の11月になっても、チケットやグッズなどが発送されていないという報告がSNSで相次いでいた。

そして11月21日、運営のX-CON実行委員会から、主催者側の都合により中止されることが発表された。

なお現在までに、大山卓也さん、成田大致さんともに、本件に関する声明はない。