
動物たちの持つ母性本能は、ときどき種を越えた親子愛を我々に見せつけてくれることがある。
とある街角を徘徊していた野良犬が、「フーおばさん」と呼ばれる女性と出会い、信頼を寄せるようになった。
ある日のこと、犬はフーおばさんを自分の棲み処へと案内した。そこにいたのは可愛い4匹の子犬たちと、1匹の子猫だった。
犬は親のない子猫を放っておけず、自分の子供たちと分け隔てなく、愛情を込めて育てていたのだ。
妊娠中の野良犬に餌を与えていた中国女性
この映像はちょうど一年前に投稿されたもので、最近海外のホームページで紹介されたことで、大きな話題になったようだ。
舞台はおそらく、中国のどこかの街だと思われる。そこには長いこと野良犬として過ごして来た1匹の犬がいた。
犬にはやがて、妊娠の兆候が表れた。フーおばさんと呼ばれる女性は、母親となる犬がしっかりと栄養を取れるよう、時々餌を与えていた。
野良犬として、人間とは距離を置いて生きて来たはずの犬だったが、徐々にフーおばさんには心を開いていった。
犬は我が子のみならず、子猫の面倒もみていた
そしてある日のこと、犬はやさしいフーおばさんを自分の棲み処へと案内することに決めたようだ。
フーおばさんが犬の後について行ってみると、ドラム缶の中で母親を待っている4匹の子犬が。そしてなんと、そこには子犬たちに混ざって1匹の子猫もいたのだ。
母犬は瘦せ細っていたが、子犬たちは丸々としていた。そして子猫はまだとても小さかったが、子犬たちと同様にしっかりとお乳を与えられていたようだ。
どうやら母犬は自分は飲まず食わずでも、子供たちにはしっかりと栄養を取らせていたらしい。
並外れた優しさと愛情をで、彼女は我が子と子猫に分け隔てなく、平等に接していたのだ。
フーおばさんは犬の母性愛に深く心を打たれ、この母子たちを助ける決心をした。
ダンボール箱を用意して、子犬たちと子猫を保護。母犬もいっしょに保護施設へ連れて行くことに。
たっぷりのご飯と清潔な部屋、そして医療設備も整った保護施設で、彼らは新しい生活のスタートを切ることになった。もちろん、あの子猫もいっしょだよ。
海外の視聴者を感動の渦に
この動画を見た世界中の視聴者からは、さまざまなコメントが寄せられていた。
- 自分の子供たちを養うだけでも苦労しているのに、捨て猫の面倒まで見るなんて、この母犬はなんて心が広いんだろう。究極の母性愛だね
- 彼らの心は私たちのそれより大きい。異なる種族間でも思いやりがあるし、愛情深いんだ。なぜ我々人類もそうなれないんだろうか。
「母なる地球」には十分な大きさがあるはずなのに- フーおばさんが全員を救ってくれて嬉しいよ。彼らがそれぞれ愛情ある過程に恵まれることを願います。引き取られた先でも一緒にいられるといいんだけど
- 近くにいたら、この子たち全員を引き取るのに。悲しいことに、私はフィリピンにいるの
- この子たちは今どうしているのかな。全員が愛情ある家庭に引き取られていることを祈ります
シェルターでも母犬と子猫は仲睦まじい様子を見せ、母犬は自分の子供たちと一緒に、子猫にも乳を飲ませていた。
犬のお乳を子猫が飲んでも大丈夫?と思った人もいるかもしれないが、こういった里親と里子の関係は意外とあるらしい。
下の映像は自分の子犬たちと、親を失った3匹の子猫たち、合わせて10匹の子供たちの面倒を見るわんこ。
そしてこちらは、逆バージョン。子犬にお乳を与える猫お母さんだ。成分的に大丈夫なの?と心配になってしまうけど、どうやら問題はないらしい?
もしその辺に詳しい匿名捜査班がいたら、ぜひコメント欄で教えてもらえると嬉しい。