
動物カメラマンは、彼らのありのままの姿を捕らえるため、息をひそめて辛抱強くシャッターチャンスを待っている。
だがうっかり気付かれると、好奇心でいっぱいの子どもたちのほうから、「なになに?何してんの?」と近づいてこられちゃったりするときもある。
人懐っこいタイプになると膝の上に乗ってきちゃったりもするもんだから、これはこれでかわいいけど、仕事的には失敗となってしまうのだ。
2羽のメンフクロウの子供たち、カメラマンに気が付く
この動画は昨年話題となったものなのだが、再びXに取り上げられ話題をかっさらっていった。とにかくメンフクロウの子供たちの行動がかわいすぎるのだ。
オーストラリア、シドニーにある鳥類保護区「フェザーズ・フレンド(Feathered Friends)」で、この保護区のスタッフ兼野生動物カメラマンが、草陰にたたずむメンフクロウの子供2羽を撮影しようと、すかさずカメラを構えた。
シャッターを切った瞬間、メンフクロウたちはカメラマンの存在に気が付いた!
すると、まず1羽がトコトコと小走りでカメラマンに近づき、後からもう1羽が続いてきた。
そして何をするのかと思えば、カメラマンがあぐらをかいていたヒザの上にピトっと乗っていたのだ。
「お写真とってるの?もっと近くにいこうか?一緒に撮る?」てな具合でヒザの上にピタッと吸収、膝のりメンフクロウの完成体である。
この保護区にいるのは、外敵に襲われ怪我をしたり、親を失ったり、違法取引で売買されるなど、複雑な事情を抱える鳥たちだ。
このメンフクロウの子供たちは、ヒナの時に施設に運ばれ、野生には戻せないことから、ずっと人間が面倒をみていたという。
そのせいか、人間に警戒心を全くもたないどころか、人間のひざの上に座ることが大好きな子に成長していったようだ。
カメラのシャッター音は、飼育者がメンフクロウたちを呼ぶときに使うクリッカーの音によく似ていて、それと勘違いした可能性もあるという。
メンフクロウは、世界中に広く分布するフクロウの一種で、特に農村や都市部の建物周辺に生息することが多い。
白いハート型の顔の形が特徴で、これが「メンフクロウ」という名前の由来となっている。
巣は木の穴や建物の屋根裏などに作り、2~4個の卵を産む。人間の居住地周辺でも見られ、人間と共生しやすい性質を持っているが、餌となる小動物の減少や農薬の使用が個体数の減少につながっているそうだ。
それにしてもかわいいメンフクロウの子供たち。再びこの動画が話題になるのもわかる気がする。
私の膝はいつでもオープンだし、あぐらをかくのも得意なので、野生動物どんとこいなのである。