クリスマス都市伝説、毎年12月25日にイギリスの地下鉄駅に現れ手を振る女性の霊

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 海外ではクリスマスは特別な日だ。愛と祈り、思いやり、優しさ、慈愛と祝福であふれかえる。

でな、話はここからやねん。

 イギリスのある地下鉄の駅には、毎年クリスマスの日になると必ず女性の幽霊が現れ、乗客や駅職員に手を振っては忽然と姿を消すという。実際に目撃したという人は後を絶たない。

 みんながハッピーになるはずのクリスマスの日に限れる赤いスカーフを撒いた女性の霊。彼女にいったい何があったのか?

赤いスカーフをまいた女性の幽霊が手を振って消える

 ロンドンの地下鉄、イックナム駅は、毎年12月25日、赤いスカーフをまとった女性の幽霊が現れることで知られている。

 この女性はかつて、この駅で恐ろしい死を遂げたと言われており、以来クリスマス当日になると現れて、乗客に手を振って忽然と姿を消すのだそうだ。

 最初にこの幽霊が目撃されたのは、今から70年以上も前の1952年のこと。

 プラットフォームの端にある変電設備で作業していたエンジニアが、ふと気配を感じて見上げると、赤いスカーフを巻いた中年女性が彼をじっと見つめていた。

 女性は彼を配電盤のほうへ手招きすると、隣にある階段を降りるよう指示した。彼はなぜか「言う通りにしなければ」という気になり、女性の後をついて行った。すると、女性は階段の手前で突然姿を消したという。

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 以来、多くの職員が彼女の姿を見たと報告しており、そのどれもがクリスマスの日に目撃されたものだそうだ。

 一説によると、プラットフォームから転落し、感電して亡くなった女性の霊だと言われているが、なぜクリスマスになると姿を見せるのかはわからない。

 ちなみに下がイックナム駅。ロンドン・アンダーグラウンド「Tube」は、地下鉄とは言っても、実はその半分以上は地上を走っているのである。

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幽霊フレンドリーなイギリスならでは?地下鉄駅の幽霊話

 現在、Tubeには272の駅が存在するが、その中には長い歴史の中で廃止され、放置されている駅も50くらいあるそうだ。

 イギリスはご存じの通り、幽霊を愛する国である。鉄道の駅にもご多分に漏れず、多くの幽霊譚がついて回る。そのいくつかを紹介しよう。

オルドゲート駅

1876年開業の、ロンドンでも古い駅の一つ。1960年代から70年代にかけて、多くの幽霊の目撃情報が寄せられた。

60年代後半には、職員の1人が、同僚の髪の毛を撫でている老婦人の霊を目撃。その数分後、同僚は感電したが、奇跡的に無傷で済んだという。

この駅は17世紀、ロンドンを蹂躙したペストの犠牲者を埋めた跡に建設されたと言われており、建設中に1,000体以上の人骨が発見されたそうだ

バンク駅

金融街の中心にある駅だが、ここには「黒い尼僧」とも呼ばれる、サラ・ホワイトヘッドという女性の霊が出ると言われている。この女性は、裾の長い服を着て駅の入り口あたりを滑るように歩いているそうだ。



彼女の兄は、小切手を偽造した罪で絞首刑にされた。サラは彼の死後、兄を探して駅の周りを徘徊していたという。死後もまだ、兄を探し続けているのかもしれない

キングスクロス駅

1987年に起きた火災の後、茶色い髪の若い女性の幽霊が目撃されるようになった。この女性は両手を広げ、大声で助けを呼んでいるが、近づくと姿を消してしまうそうだ

コベントガーデン駅

1897年に殺害された俳優ウィリアム・テリスの霊が現れる。帽子にコート、手袋姿の紳士の姿をしているという

アールズコート駅

古い制服を着た男性の霊が、プラットフォームや階段付近で目撃されている。ときおり乗客に向かって警告を発したり、何かを伝えようとする様子が見られることも

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ケニントンループ駅
1950年代に、駅員がこの駅の線路上で感電死したと言われている。ここでは車両のドアが閉まる音がどこからともなく聞こえるそうだ

エレファント・アンド・キャッスル駅
運転手たちに一番恐れられている幽霊が出るという。この駅に近づくと、若い女性が電車に乗り込んでくるのが見える。だが車内にはその女性の姿はなく、足音や扉を閉める音などが聞こえてくるという

リバプール ストリート駅
白いオーバーオールを着た作業員の霊が、工具箱を持って歩いている姿が目撃され散る。2000年には改修工事中の防犯カメラに、はっきりと幽霊の姿が映ったとか

サウスケンジントン駅
1928年のある夜、最終列車の後で、スケジュールにない列車が駅に入って来た。その車体には、帽子を被りコートを着た男性がしがみついていたという。2013年にも同様の事案があったとの報告があり、今も謎の列車は走り続けているのかもしれない

 そして下の動画は、ナイツブリッジ駅で撮影された「幽霊」だ。

おわかりいただけただろうか。

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 ところで私は子どもの頃、京成電鉄の上野駅の隣にある「博物館動物園駅」が怖くて怖くて仕方なかった。 

 あそこには絶対に幽霊がいる!と思ってたんだ。まあ古い駅だから、子供には怖かったんだろうな。

 駅を舞台にした怖い話って結構多いよね。身の毛もよだつ体験談や怪談を知っていたら、ぜひコメント欄で語ってほしいんだ。

References: 'Ghost' of woman with red scarf who haunts London Underground every Christmas[https://www.mirror.co.uk/news/weird-news/ghost-woman-red-scarf-who-34370293] / The 11 ghosts of the London Underground[https://www.walks.com/blog/ghosts-of-the-london-underground/]

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