
種族の違う生き物同士が仲良くしている姿はいつ見ても癒されるものだ。偶然の出会いも、実は運命の力が働いているのかもしれない。
アメリカのあるお宅で、家の中にオポッサムの赤ちゃんが迷い込んできた。その子を放っておけなかったのがこの家の飼い猫である。
そばに寄り添うと、赤ちゃんは母親と勘違いしたのか、小さなその体で全力でしがみついてきた。猫はオスだけど、それをやさしく受け止めた。
パパ代わりになった猫のふわふわの長毛にくるまれて、安心してくつろぐ赤ちゃんの様子がめちゃ可愛いいんだよ。
家に迷い込んだオポッサムの赤ちゃん、愛猫の背中でうっとろりん
2024年の3月のまだ肌寒い日、アメリカのオクラホマ州で暮らすトニ・シャークバディさんは、自宅のソファの上に小さな生き物がいるのに気がついた。
なんとそれは、小さなオポッサムの赤ちゃんだった。まだお母さんにしがみついている月齢の赤ちゃんは、ひとりでは心細いし身体も冷えてしまう。
するとトニさんの愛猫のオリバー氏が、母親代わりを買って出た。自分のゴージャスな毛並で赤ちゃんオポッサムを優しく包みこんでくれたのだ。
赤ちゃんもお母さんみたいだと思ったのか、落ち着いた様子でうっとろりん。
ペットドアから入って来た親の背中から落ちた可能性?
実はトニさんの家では猫と犬を複数飼っていて、ペット用のドアを設置しているのだが、そこからしょっちゅうオポッサムが入って来ては、ペットたちの餌のご相伴にあずかっていくのだそうだ。
下はペットドアから入って来たオポッサム。でもこの子はどうやら、赤ちゃんのお母さんではなかったみたい。
ご存じの通り、オポッサムのお母さんは、赤ちゃんを自分の身体に鈴なりにしがみつかせて移動する。
この赤ちゃんは、どうやらお母さんにしがみついた状態で家の中へ入って来て、何らかの原因で背中から落ちて取り残されてしまったようだ。
トニさん宅にいる他の犬や猫たちはオポッサムに無関心だったけど、オリバー氏だけがこの赤ちゃんの面倒を見てくれたそう。
コメント欄では「可愛い」の大合唱
この微笑ましくも愛らしい光景に、視聴者たちは大喜び。コメント欄では「可愛い!」が連発されていた。
- なんて可愛いの!
- 尊い……
- すごく可愛いけど、狂犬病か何かに感染する心配はありませんか?
- オポッサムは体温が低すぎるので、狂犬病を運ぶことはありません(トニさんコメ)
- とても性格の良い、優しい猫ちゃんですね
- オリバーは私が起きるまで、一晩中ベッドで赤ちゃんを抱っこして一緒にいてくれました(トニさんコメ)
- 居心地が良さそう
- 赤ちゃんはオリバーの毛にすっぽりとくるまってました(トニさんコメ)
- でもペットドアはつけたくないな。何が入って来るかわからないし
- オポッサムに関しては怖がる必要はありません。彼らは無害です(トニさんコメ)
- お互いにヒス音を立てているね。既に兄弟喧嘩が始まってるみたい
- オリバーが別の猫に足を踏まれてシャーッと言ったら、赤ちゃんも真似したんです。とても可愛かったですよ(トニさんコメ)
- オポッサムの親は、子供が落ちても助けに来ない。子供は自力で生きていくしかないんだ
- 猫がオポッサムを襲わないことにびっくりした
- 我が家にはしょっちゅうオポッサムがやって来て、猫たちと一緒に餌を食べたり庭で走り回って一緒に遊んだりして、仲良く過ごしていますよ(トニさんコメ)
その後無事に保護センターに引き取られる
この赤ちゃんはまだミルクが必要な年ごろで、トニさんは自分では手に負えないと判断。この動画の翌日には野生動物の保護センターに連れて行き、無事に保護してもらったそうだ。
コメント欄では「自分で飼ってほしい」という声も寄せられていたが、トニさんはこう語っている。
私は夜勤の多い仕事をしているので、いつも家では誰かが動き回っていますし、我が家の生活習慣では(赤ちゃんの面倒を見るのは)大変だったでしょう。
オクラホマでは、オポッサムをペットとして飼うには許可証と免許証を取得する必要があります。この子は飼うには小さすぎました。
私はオポッサムが大好きなので飼えたら良かったのですが、この赤ちゃんにはまだミルクが必要で、私には難しかったのです
トニさんによると、赤ちゃんは保護センターできちんと世話をされているそうなので、どうか安心してほしい。