
アメリカ、ニュージャージー州に暮らすテイラー・ミックルさんは、2人の幼い息子を育てる母親だ。子育てに奮闘する彼女には心強い仲間がいる。
元保護猫のノエルは、育児初期の困難を支えてくれるかけがえのない存在だ。
赤ちゃんが泣いている声を聞きつけると、オムツを口にくわえて持ってきてくれるようになったのだ。
家族すべてに愛情を注ぐ猫のノエル
テイラー・ミックルさん家族は現在、ノエルの他に、オリバーとルビーという3匹の猫を飼っている。
ノエル(メス)は保護施設から引き取った猫だ。とてもやさしい子で、3匹目の猫、ルビーを迎えたときには、まるで母親のように面倒を見てくれたという。
ノエルの愛情深さは天性のものなのだろう。常に仲間の猫たちを気づかっていたのだが、その母性はミックルさんが赤ちゃんを生んだときにも発揮された。
赤ちゃんにオムツを運んでくるように
それを象徴するかのような出来事が起こったのは、次男のマイケルくんが生後まもなく退院してきたときだった。
病院から戻ってきて2日目の朝、寝室の前に複数のおむつが置かれていたという。最初は誰の仕業かわからなかったというミックルさん。
だが数日後、赤ちゃんを抱いたままソファに座っていたミックルさんのもとに、ノエルがやってきて、おむつを一枚そっと置いたことで明らかとなる。
ノエルが持ってきてくれていたのだ!
ノエルは1人目のクリストファーくんが生まれた時に、ミックルさんが赤ちゃんのおむつを替える姿を観察し、そして学んだのだろう。
赤ちゃんにはオムツが必要で、特に泣いている時はすぐに必要なのだと。
それ以来、ミックルさんはノエルに「オムツ持ってきて~!」とお願いすると、どこにいてもオムツを持って彼女の元に駆け付けるようになったという。
この心温まる光景は、ミックルさんのTikTokアカウント(@taylormickle1)に投稿されると、猫の愛情深さと賢さに多くの人が驚き、感動を呼んだ。
マイケルくんが生まれた時は、上の子がまだ1歳3か月で手がかかる時期だった。しかもマイケルくんは小さく生まれて、不安も強かったという。
そんな中、ノエルが育児を積極的に手伝ってくれたことが心の支えになったという。
ノエルだけでなく、オリバーとルビーも、それぞれ違った方法でミックルさんを助けてくれたそうで、心も不安定になる時期を、猫たちに助けられたことで、大変な育児を楽しく乗り越えることができたそうだ。
ペットが飼い主に与えるものは、ただの癒しを超えるものがある。ノエルのように実際にオムツを運ぶ役目を担ってくれる猫もいるのだ。
ノエルはかつてミックルさんの命を救ったことも
実はノエルは以前にもミックルさんの命を救ったことがある。2024年11月、ミックルさんは動脈解離を起こしてICUに入院したのだが、病院に行くきっかけになったのがノエルだったのだ。
ノエルがミックルさんのそばを離れなくなり、ずっと頭と首のあたりに寄り添っていたという。
それでようやく病院に行ったらすぐに病気であることがわかったのだ。
ノエルとその仲間たちがいる限り、ミックルさんと2人の子供たちはこれからもずっと見守られながら、元気に過ごすことができるだろう。