朝目覚めたら巨大な貨物船が自分の庭に突っ込んでいた件(ノルウェー)
Man wakes up to find a container ship in his garden/Youtube

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 ノルウェーの男性が早朝、隣人に起こされて外に出てみると、自宅の前庭に巨大な貨物船が座礁していたという驚きの出来事が起きた。

 ちょっとずれていたら家屋を直撃していたレベルだ。

かなりの衝撃音がしたはずなのだが、気が付かず寝ていた家主もすごい。

 そして上空からとらえた映像はものすごいことになっている。何しろ貨物船の長さは135m、家の20倍くらいある貨物船なのだから。

 2025年5月22日の早朝、ノルウェー中部のトロンハイム・フィヨルド沿岸にあるビューネセットの町で、ヨハン・ヘルベルグさんは隣人のヨスタイン・ヨルゲンセンさんからの連絡で目を覚ました。

 ヨルゲンセンさんはら約40m先から高速で陸地に近づいてくる巨大な貨物船の音で目を覚まし、まっすぐ自宅に突き進んでいるのを目撃し、ヘルベルグさんの家に駆け込んだのだ。

 ヘルベルグさんはその時、家の中でぐっすり寝ていたという。

 「彼(ヘルベルグさん)はもう外に出ていると思ったのですが、全く気配がありませんでした。何度もドアベルを鳴らしましたが反応がなく、最終的に電話をかけてようやくつながりました」と、ヨルゲンセンさんは述べている。

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ギリギリ家の前で停止する

 問題の船はNCLサルテン(NCL Salten)という全長135mのコンテナ船で、当時はフィヨルド南端のオルカンゲルへ向かっていた。乗員は16人だった。

 ところが同船は何らかの理由で航路を外れ、海岸沿いの住宅のわずか数m手前、家の「前庭」とも言える位置で座礁した。

 貨物船がもしすぐそばの岩場に衝突していたら、跳ね上がって家屋に直撃していた可能性もあった。実際に衝突まではあと数mだったとヘルベルグさんは語っている。

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座礁の原因は?

 ノルウェー海運会社「NCL(North Sea Container Line)」のマネージングディレクター、ベンテ・ヘトラン氏は、「極めて重大な事故である」と述べたうえで、「誰一人として負傷者が出なかったことに感謝している」との声明を発表した。

 事故原因については現在、当局による調査が進められており、同社は船体への損傷評価も並行して進めている。

 同日夜にはタグボートが派遣され、満潮時を狙って引き揚げが試みられたが失敗に終わった。

 ノルウェー沿岸局は、地質調査を実施したうえで改めて引き揚げ作業を行う予定だとしている。

 地元警察による初期調査では、操船を担当していた船員が当直中に居眠りをしていた可能性があるとの見解を示しているが、正式な調査結果の公表が待たれるところだ。

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