
「あるところにとても仲の良い犬とエミューが暮らしていました」というおとぎ話みたいな物語はリアルに存在していたようだ。
アメリカ、ニュージャージー州で常に寄り添いながら絆を深めているのはアメリカン・アキタとエミューのヒナである。
エミューは成長すると体長が2m近くになり、ヒナ時代の2倍以上になるが、今のうちからこれだけべったりなら、大きくなってもその関係はきっと変わらないだろう。
犬とエミューの間に芽生えた愛情物語
ニュージャージー州にある小さな個人農場「Sunflower Homestead」では様々な鳥やヤギや犬、モルモットなど、30以上の動物たちが暮らしている。
この農場で注目を集めているのが、秋田犬の一種で、アメリカ国内で独自に繁殖が進められたアメリカン・アキタとエミューのヒナだ。
投稿された動画には、アメリカン・アキタがとエミューのヒナが顔を近づけ寄り添い、犬が愛おしそうにエミューを舐めたり、一緒に散歩している様子が映し出されている。
飼い主によると、エミューのヒナは家に迎えられて間もない頃からこの犬になつき、犬もエミューを受け入れ、まるで家族のような関係になったという。
ニュージャージー州ではエミューを合法的に飼育することが可能だ。
エミューはオーストラリア原産の大型の飛べない鳥で、成長すると体高は約1.5~1.8m、体重は約60~120ポンド(約27~54kg)にもなる。つまり、この先ヒナはアメリカン・アキタよりもはるかに大きく育つ可能性がある。
現在はまだ小さなエミューだが、将来両者のサイズは完全に逆転するだろう。
そうなったらどんなふうに一緒に遊ぶのか?その時の様子をネットユーザーたちは今から楽しみにしている。
エミューは時速約48kmで走る能力があるため、犬との追いかけっこもダイナミックなものになりそうだ。
別の動画では、2匹が並んでほうれん草の葉を食べようとする姿も紹介されている。
犬がほうれん草を食べているとエミューは犬の分を食べようとちょっかいを出す。すると犬は鼻先を使ってエミューの首をチョンチョンと押し、「そっちにもあるでしょ」と促す。
それでエミューはまた自分の足もとにあるほうれん草を食べるという、なんとも微笑ましいやり取りだ。
異種の動物たちが仲良くしている姿を見ると本当に心が癒される。しかもそれが秋田犬の血をひくアメリカン・アキタと大型の鳥、エミューなんて最高じゃないか。
犬の方もまだ小さいのでこのふたりが成長したらどのようになっていくのか、ずっと見守りたい。