
母の愛は強し!アメリカで、アライグマの母親が屋根から落ちそうになった我が子を救い上げる瞬間が撮影された。
宙ぶらりんの状態になった赤ちゃんの首の後ろをくわえ、屋根から身を乗り出して懸命に引き上げようと悪戦苦闘する母親の姿が映し出されている。
ほんの少しでも力を抜けば、母子ともに地面へ落下しかねないギリギリの状況だったが、母親は見事に赤ちゃんを屋根へ引き上げることに成功した。
何があっても絶対に我が子を離さないという強い決意が感じられる
アライグマの救出劇を偶然目撃
ペンシルベニア州西部、フランクリンの住宅地で2025年5月上旬、フードデリバリーサービス「ドアダッシュ(DoorDash)」の配達中だったハンナ・グランシーさんは、思わぬ瞬間を目にした。
アライグマの母親が、屋根から落ちそうになっている我が子を口にくわえ、救い上げようとしていたのだ。
グランシーさんはスマホをとりだし、その様子を撮影しながら見守った。
母アライグマは、前脚と後脚を家のあまどいにしっかり絡め、子供の首の後ろを口でしっかりとくわえている。子供の体は宙ぶらりんで、少しでも力を抜いたら地面に転落してしまう状況だ。
「持ちこたえられるかな?落ちちゃうかもしれない」
映像の中で心配そうに語るのは一緒にいたハンナさんの夫だ。しかし母アライグマは諦めない。
口にくわえた我が子をグッと引き上げると、左前脚を器用に伸ばし、赤ちゃんの体をしっかりとつかむと、一気に屋根の上へ引き上げたのだ。
「見て!彼女はやったわ!」「すごい!これぞ母親の力だね」
夫婦はその見事な救出劇に思わず感嘆の声を上げている。
アライグマの子育て事情
アライグマの赤ちゃんは通常春先に誕生する。生後4週間ほどで母親とともに食べ物を探すようになり、生後3~4か月で自立するという。
今回撮影された赤ちゃんも、母親とともに屋根の上を移動中だったのかもしれない。
子供と言っても結構成長していたので相当重かったはずだ。我が子を守りたいと思う気持ちが、火事場の馬鹿力を引き出したのかもしれない。