
猫は生活リズムをとても大事にする生き物だ。特に食事の時間は実に正確で、飼い主にもそのリズムを守らせようとする。
週末だからゆっくり寝ていようなんて甘い考えは捨てた方がいい。黒猫のマジックは、朝ごはんの時間になっても飼い主が起きないことを許さない。
何度鳴いて催促しても起きない飼い主に対し、マジックはとても賢いやり方で起こす方法を思い付いた。
毎朝6時37分きっかりに、寝室のドレッサーの鏡に付いたライトを点灯させ、その光のまぶしさで飼い主たちを起こすという強硬手段に出たのだ。
食事時間を厳守する猫、マジックの場合
猫を飼っている人ならご存じのように、猫は日々のルーティンを大切にする動物だ。そして自分の思い通りにならないと気が済まない個体も存在する。
黒猫のマジックは、もともと要求の多い性格だという。
外に出たいとせがみ、出してやるとすぐに戻りたがり、かまって欲しいとき、食べ物が欲しい時は鳴いて請求する。
その要求は早朝から始まるのだ。
朝ごはんに対するこだわりは強く、少しでも遅れることを良しとしない。寝室に入って矢のような催促をする。
さすがに毎朝早く起こされるのは辛い。飼い主は、一時、寝室のドアを閉めてマジックが入れないようにした。
するとドアの前で鳴き叫び、引っかき続けたのだ。これではドアが傷ついてしまうため、ドアは開けておくことにした。
鏡のライトを点灯させ起こす技を覚えたマジック
そんなある日、賢いマジックは「奥の手」を覚えてしまった。
ドレッサーのライト付き鏡を引っかいているうちに、偶然スイッチに触れてライトが点灯。
この丸いライトは日本で女優ライトと呼ばれるやつで、かなりまぶしいやつだから、効果てきめん。飼い主はすぐに起きた。
「ライトを付ければ飼い主起きる」その原理を覚えたマジックは、それ以降、ライトを点灯させて飼い主を起こすことにしたのだ。
TikTokアカウント「@magicandweasley」に投稿された映像では、マジックがドレッサーの上にちょこんと座り、ライトスイッチを見事に操作している姿が映っている。
時間はきっちり朝6時37分。明るいライトに照らされた飼い主の目をじっと見つめ、「わかるだろ。朝ごはんの時間だから」と、表情ですべてを語っている。
飼い主は「もう寝坊はできません」と語っている。
TikTokで大反響
2025年6月16日に投稿されたこの映像はSNS上でも大きな話題となり、2240万回以上再生、約50万件の「いいね」を集めている。
視聴者からは「あなたの目覚まし猫、時間厳守で信頼できる」「コンセントを抜いたら、もっとすごいことをしそう」「スイッチを押した後振り返って飼い主を見るあの表情、確信犯ですわ」、「このライトは、私の空っぽのごはん皿を照らしてくれているんだよ」などのコメントが多数寄せられている。
猫の賢さと習慣の力
マジックのように、猫は一度学習した行動を習慣化しやすい動物だ。
とくに「朝ごはんの時間」という強力なモチベーションがあれば、どんな手をつかってでも飼い主を起こそうとするタイプもいる。
とは言え猫は個性豊か。すべての猫がそうというわけではなく、穏やかに飼い主の顔の近くに寄り添うだけの子もいれば、ただじっと起きるのを待っている健気なタイプも存在することは付け加えておこう。
猫飼いのみんな、みんなの猫は朝ごはんの時間にどんな風に行動してる?