
自動で家の床をお掃除してくれるロボット「ルンバ」は、忙しい人にとっての強い味方だ。人間の言葉が話せたらどんなにか愛着も沸くだろう。
日本では、挨拶や会話、関西弁が話せるお掃除ロボット「ココロボ」が登場し、一部ユーザーの間で愛されているが、これはそういう人に寄り添うタイプじゃない。
掃除中、壁などにぶつかると、口汚い言葉で悪態をつくのだ。
I built a Roomba that swears when it bumps into stuff pic.twitter.com/ZdbKWGszT8
— Michael Reeves (@michaelreeves08) 2019年5月4日
【悪態ルンバ改造計画】
この「悪態ルンバ」は人気ユーチューバーでプログラマーでもあるマイケル・リーヴスさんが改造したものだ。
リーヴスさんの以前からSNSでユーザーから「叫び声をあげるルンバを作ってほしい」というリクエストをたくさんもらっていた。
今回、それに応えてのルンバ魔改造プロジェクトが実現され、その様子はYOUTUBEに公開された。
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The Roomba That Screams When it Bumps Into Stuff
中にはタッチセンサーや小型コンピュータ、声を出す仕掛けとしてブルートゥーススピーカーなどを設置。センサーが衝突を検知すると、ルンバから声が出る。
肝心の声だが、最初はコンピュータで生成されたヴォーカル音を当てはめてみたが、どうにも臨場感が足りなかったため、ユーチューバー仲間に連絡し、彼らの声を録音することに。
試行錯誤が重ねられ、ついに悪態ルンバは誕生した。
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【物にぶつかるたびにルンバからは絶叫が】
物にぶつかると痛い。その痛みをルンバが叫んだ時、さらにそれが口汚い言葉だったら、人は平常心を保てるだろうか?テスト中、ルンバが物にぶつかる度に部屋に太い絶叫が響き渡った。
激しく罵り怒るルンバをもう少しフレンドリーにするため、リーヴスさんは知り合いの女性ユーチューバーにも協力を頼んだ。
高音の女性の声ならば、家族仕様にも適しているかと思いきや、今度はハイトーンで罵りまくる女性の声でルンバがシャウト。結果的に、かなり柄の悪いルンバとなってしまった。
【ルンバをスーパーに持ち込むと、市場の反応は…?】
その後、リーヴスさんは人間らしくなった革新的なルンバを試すべく、市場リサーチと称して大手ディスカウント百貨店「Target(ターゲット)」へ、ルンバを持ち込んだ。
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数人の客からは興味を引いたものの、店側からは戸惑いの反応が…。
それでも革新的プロジェクトには違いなく、動画を見たツイッターユーザーらからは、次のような声があがった。
・天才だ!
・自分が欲しいと思うものの中でも最高傑作だ。
・家事が大嫌いな私にどうか売ってちょーだい!
・ザ・シンプソンズのホーマー・シンプソンの声を出してほしいな。
・イギリスアクセントで、もう少し丁寧に「Sorry」と言うバージョンも是非開発してほしい。
・→カナダ人としては、このバージョンは必須だけどな。
・俺の性格が滲み出ているようなルンバがついに開発されたのか。いくらだ!?
リーヴスさんは、「ロボットというよりも人間味のあるルンバ」を目的として改造を行ったわけだが、これが市場に受け入れられるにはまだまだ時間がかかりそうだ。
残念ながら、現時点では販売には至っていない。だが罵られるのが好きな属性を持つ人も一部いるので、商機がまったくないとも言い切れない。かな?
References:guacamoley/ written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:「ファッ!ふざけんな!」掃除中にぶつかると口汚い言葉で悪態を発する。お掃除ロボットルンバを魔改造しちゃった件 http://karapaia.com/archives/52274074.html