
無脊椎動物の中で格段に知能が高く、宇宙から卵の状態で地球に飛来したのでは?なんて論文が発表されるほどの実力を持つタコ(関連記事)。
特にメジロダコ、別名ココナッツ・オクトパスは道具を使うタコとして知られており(関連記事)、貝殻やココナッツの殻を上手く隠れ家として利用する賢いヤツらである。
そんなココナッツ・オクトパスの住居探しを、海底を偶然通りかかったダイバーたちが手伝ってあげるという心温まる一幕があったようなんだ。
【透明なプラスチック製カップに隠れるココナッツ・オクトパス】
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Octo in a cup
昨年12月、ポール・シグルズソンさんと仲間たちがインドネシア沖にダイビング旅行に出掛けたときのこと。
海底を散策していると、透明なプラスチック製カップに身を隠しているココナッツ・オクトパスを発見した。
どうやら家探しに失敗してしまったようで、本人・・・いや本タコ的には隠れているつもりかもしれないがはっきりいって丸見えだ。
このままだと外敵に狙われやすいのは明らかだし、また反対にタコを捕食する側のことを考えてもプラスチック製カップもろとも飲み込んでしまうと危険である。
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【不動産業者のごとくタコにさまざまな貝殻の物件を紹介する一幕】
そこで急遽、ポールさんたちは頼りないプラスチック製カップの代わりとなる物件をタコに斡旋してあげることにした。
よさげな貝殻を探してきて、タコに「こちらいかがですか?」とまるで不動産業者のごとく次々におすすめしたのだ。
酸素ボンベの残量がどんどん少なくなり時間との闘いとなったが、なんとか気に入る貝殻が見つかってタコは安全な住まいを手に入れたんだ。
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【世界の海に潜るダイバーが海底に沈む圧倒的なゴミの量に悲しみ】
ポールさんはタコの物件探しについて、
ココナッツ・オクトパスはどんな殻を使うか、非常に好みにうるさいことで有名だ。本タコが気に入る貝殻を見つけるまで、何枚も試す必要があった
とコメントしている。
ポールさんによると今回のタコのお引っ越しはスムーズにいったが、それはたまたま運がよかっただけなのだそうだ。
ポールさんは世界中でダイビングをしており、潜ることに多くの時間を費やしているダイバーだ。
しかし潜るたび、海底に沈んでいる圧倒的なゴミの量に驚き悲しくなるという。
タコと出会ったインドネシア沖の海底にもゴミがたくさんあったらしいんだ。
プラスチックゴミの削減などできることから少しずつでもやらないと(関連記事)、見えないところでたくさんの地球の仲間たちを困らせているのかもしれない。
References:YouTube / The dodoなど / written by usagi / edited by parumo
記事全文はこちら:「タコ様、こちらの物件はいかがでしょうか?」タコの家探しを手伝ったダイバー。最適の物件(貝殻)が決まってタコ満足 http://karapaia.com/archives/52274344.html
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