
Aphelleon/iStock
ロシア宇宙科学研究所の科学者、レオニド・サンフォマリティ氏は、金星に生命体が存在している可能性を示唆する証拠を見つけたと発表した。
レオニド氏が見つけた証拠は、昔ソビエト連邦(現ロシア)が行っていた金星調査プロジェクト「ベネラ計画」の時に撮られた写真に埋もれていたという。
【ベネラ計画とは】
ソビエト連邦(現ロシア)は金星探査のために「ベネラ計画」を発足し、1961年から1983年まで、惑星探査機「ベネラ号」を16回打ち上げた。
この探査計画で、他の惑星大気圏への探査機の投入、惑星表面への軟着陸、惑星表面からの映像転送、高解像度レーダーによる惑星表面の地図の作成など、さまざまな人類初の試みが行われていた。
[画像を見る]
ベネラ号の着陸位置 wikimedia commons
【最新の復元技術で写真を解析したところ地球外生命体の姿が?】
探査機は金星の地表撮影に成功したものの、その多くは金星の灼熱に耐えることが出来なかった機械の故障により白黒の線が入り混じった写真ばかりだったが、レオニド氏が、最新の復元技術を応用して
解析したところ、約18種類の地球外生命体が映っていた可能性があるという。
[画像を見る]
ベネラ計画の探査機の一つ
レオニド氏は今回の発見について
地球上の生命体と似た生物が写真には写っていて、トカゲやサソリに近い小動物がいたようです。周りの地表とは異なる形状をしているうえに、写真ごとに移動しているところを見ると生命体である事は間違いないといえるでしょう
と語っている。
なお生物の大きさが撮影された写真毎に大きく違うといった指摘を受け彼はこう解釈した。
地球上の生物と金星の生物は異なった特性を持っている為にこういった結果になっているのだと思います。
地球は水素を基盤にして生命が生み出されているのに対して、金星は摂氏460度の中にあるため、生命の形状も特性も全く違うのでしょう
[動画を見る]
Venus◄ Alien Life? Robotic Object And Other Anomalies Found In NASA Venera Surface Images
地球上とは全く違う金星という環境下の下に育まれた生命がどういった形状をしているのかは未だ不明だが、ロシアは少なくとも2025年までには新しい宇宙探査プロジェクトを始動したいと発表している。
果たしてそこで炭素や水素を必要としない生命体は見つかるのだろうか?さらなる調査結果を待ちたい。
この研究結果は『Uspekhi Fizicheskikh Nauk』に掲載された。
References:Команда российских ученых нашла признаки гипотетической жизни на Венере/ written by riki7119 / edited by parumo
記事全文はこちら:ロシアの科学者が金星に生命がいる可能性を示唆 http://karapaia.com/archives/52274624.html
編集部おすすめ