
ニューヨーク州ロチェスターで猛威をふるった嵐が、どうやら幽霊たちを目覚めさせてしまったようだ。
ドゥランド・イーストマン・パークにある、一本の大きな木の幹が暴風のせいで引き裂かれ、皮が剥がれてしまった。
その爪痕がまるで幽霊のような形をしていると話題になっている。
これは何十年も前からここロチェスターに伝わる伝説に出てくる幽霊「ホワイトレディ」ではないかというのだ。
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Lady in White Durand-Eastman Park Rochester
【伝説の幽霊「ホワイト・レディ」とは?】
ホワイト・レディはそれは湖の貴婦人としても知られている。
19世紀、この公園を白いドレスを着た女性が娘の遺体を探して、とり憑かれたように彷徨っていたそうで、目撃者も多かったという。
ホワイト・レディの娘はボーイフレンドかギャンググループに殺されたと言われていて、ホワイト・レディは悲しみのあまり自殺したか、あるいは悲嘆にくれて孤独のうちに死んだという。
他にもこの公園の湖から女性が浮かび上がってきたとか、2匹の幽霊犬と一緒に歩き回っていたとかいう目撃証言もある。
彼女は娘を男に殺されているせいか、どうやら男性より女性のほうが好きなようだ。ホワイト・レディのこの話は、1988年の「汚れなき瞳の中に(Lady In White)」という映画の中でもとりあげられている。
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【嵐により木が裂け自然に出来上がったもの】
この木の裂け跡は、骸骨のような顔といい、白っぽいドレスをまとっているような姿といい、両手を頭上に上げているような格好といい、まるでホワイト・レディそっくりだという。
赤ん坊を抱いていようにも見えるという人もいる。「激しい嵐で木が裂けることはよくあることだ」とモンロー郡の公園管理課のラリー・ストーブは言う。
不届き者が樹皮に幽霊を彫り込んだという噂もあるが、自然にできたものであることは確かだという。
木はかかなりのダメージを受けたとはいえ、今すぐに倒れてしまう危険性はないという。「この伝説への興味が再燃し、新たな世代の幽霊ハンターたちを誘い込むことになることでしょう」ストーブは言う。
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【心霊スポットとして見物人が詰めかける】
木に幽霊が現れた。この噂を聞きつけた見物人たちが、自分の目で確かめるために公園に詰めかけたという。
園内には"ホワイト・レディの城"というオンタリオ湖の眺めが抜群の古い壁があり、この付近を白いドレスの女が出没していたという噂が再燃している。(この城は実際には、大恐慌時代以前の観光客のための古い食堂だった場所)
ここでの幽霊目撃情報は実に多く、ある目撃者によると、友人と夜遅く、城壁付近で車の中にいたとき、謎めいた顔が木の後ろからこちらを見返しているのがバックミラーの中に見えたという。
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実際には自然の気まぐれが生んだ現象に過ぎないかもしれないが、確かに白いドレスを着た幽霊にも見える。パレイドリア現象と思われるが、それでもこんな木に偶然遭遇したら、どっきりするだろう。
References:rocwiki/ written by konohazuku / edited by parumo
記事全文はこちら:木から現われた伝説の幽霊「ホワイトレディ」(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52275115.html
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