バス停の屋根に植物を植えてミツバチが気軽に立ち寄れる場所に。オランダで始まった人とミツバチが共存できる取り組み


 ミツバチは地球の生態系の中でとても大切な役目を果たしている(関連記事)。もしミツバチが絶滅したら人類は大打撃を受ける可能性が高いといわれているが、その数は年々減少しているのが現実だ。


 そこでミツバチを保護しようと世界各国でさまざまな取り組みが行われており、例えばアメリカ・ミネソタ州では自宅の庭をハチが好む環境に整えると補助金が給付されたりするらしい(関連記事)。

 そんな中、オランダで4番目に大きい都市・ユトレヒトでも新たな取り組みをスタート。市内にある何百ものバス停をミツバチと環境に優しいスタイルに変身させたようだ。
【316ヵ所のバス停の屋根に多肉植物・セダムを植える取り組み】

Dutch City turns bus stops into bee stops

This Dutch city has transformed its bus stops into bee stops

BrightVibesさんの投稿 2019年7月5日金曜日


 ユトレヒト市では、市内にある316ヵ所のバス停の屋根に、ベンケイソウ科セダム属の多肉植物・セダムを植えたそうだ。

 緑豊かな「セダムの屋根」はミツバチやマルハナバチの受粉を促進するほか、空気をキレイにしたり空気中の粉塵を捕らえたり雨水を蓄えたり夏場の暑さを和らげたりする効果もあるとのこと。

 これまでバス停はバスを待つ人類のためのものだったけれど、ミツバチたちが気軽に立ち寄れるスポットにもなったわけだね。


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【ソーラーパネルを設置したり電気バスを導入したりとエコな施策も】

 これはユトレヒト市が環境のために実施する施策のひとつにすぎないようで、今後数年のうちに各バス停にソーラーパネルも設置される予定なのだとか。

 また、市内を走るバスを電気バスに変更することも決定している。

 さらに、自宅の屋根にセダムを植えたりソーラーパネルを設置したりする市民に補助金を給付するという。
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 ユトレヒト市は「セダムの屋根」について、

屋根に植物を植えることは、健康で住みやすい都市の実現に適している。気候の問題に上手く対処でき、洪水を防いだり猛暑の際に助けてくれたりする

とコメントしている。

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B-Box: 1st Ever Hive Designed For Home Beekeeping

 所変わってイタリアの会社・Beeingではミツバチの数を増やそうと、初心者でも簡単に養蜂ができる家庭用サイズの巣箱を開発したようだ。


 屋根にセダムを植えたり庭をハチ好みに整えたり養蜂したりと、いろんな方法があるけれどどれも自宅で取り組めるのがいいね。何かできそうなことからやってみてはどうだろう?

追記(2019/07/15)タイトルを一部修正して再送します。
References:This is colossal / written by usagi / edited by parumo

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