【R.I.P.】世界一賢い犬と言われていたボーダーコリーのチェイサーが永眠。享年15歳(アメリカ)


 「世界一賢い天才犬」と呼ばれたボーダーコリーのチェイサー(メス)が15歳で永眠したそうだ。

 チェイサーは、心理学者で犬の認識と言語学習の研究者であるジョン・ピリー博士の飼い犬で、2004年から言語訓練をし、1000を超える英単語を記憶し、その意味をすべて理解していたという。


 ピリー博士は、2018年6月17日に既に他界しており、虹の橋のたもとで再会を果たしたことだろう。
 アメリカ・サウスカロライナ州スパータンバーグ在住のピリー博士の家族は、フェイスブックで次のような弔辞を捧げている。

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言葉にならないほど悲しいお知らせです。2019年7月13日火曜日、ピリー家でチェイサーは天使となりました。天国にいるジョン・ピリーの次の冒険について行ったのでしょう。 

彼女の最後は、私たちピリー家の女たち――サリー・ピリー、ロビン・ピリー、デブ・ピリー・ビアンキで看取りました。
それは穏やかで、美しく、静かなものでした。

彼女はとても頑張っていました。ですが数週間前に急激に容体が悪化し、自宅で自然な最後を迎えました。遺体はピリー家で飼っていた他の犬たちと一緒に埋葬し、ジョン・ピリーの遺灰を撒きます。
 
返信が遅くなるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。皆様からの応援や励ましにはとても感謝しており、今後もチェイサーの生前の偉業について投稿していく予定です。


【1000を超える言葉を覚えた天才犬】

 チェイサーがピリー家にやってきたのは2004年のこと。アメリカ・ウォフォード大学の名誉教授ジョン・ピリー博士の妻が、彼への贈りものとして子犬を手に入れたのだ。

 心理学者としてピリー博士は動物の知能に関心を持っていた。そこでチェイサーを訓練してみると、驚くほどたくさんの命令や言葉を覚えてくれたのだ。

 ボーダーコリーは、イギリスで牧羊犬として作られた犬種で、犬の中でも特に賢いことで知られている。

 だがチェイサーにぬいぐるの名前を教えてみたところ、なんと1000以上も記憶するという驚くべき知能の高さを見せてくれた。
これがテレビにも取り上げられ、世界一賢い天才犬として知られるようになったのだ。
 
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Chaser the Dog Shows Off Her Smarts to Neil deGrasse Tyson

 この活躍についてはカラパイアでも紹介したことがある。

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【ビリー博士と一緒に永遠の旅路に】

 だが、ピリー博士も昨年89歳で永眠した。チェイサーは最後までそばに寄り添っていたという。

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 ピリー博士のご遺族によると、チェイサーはピリー博士が飼っていた他の犬たちと一緒に埋葬されるという。そこにはピリー博士の遺灰も撒かれるという。


 天国でピリー博士と再会したチェイサーが、うれしそうに尻尾を振っている姿が目に浮かぶ。チェイサー、今まで、私たちに夢と希望を与えてくれて本当にありがとう!

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 昨春、ピリー博士の地元を本拠地とする非営利団体ハブ・シティ・アニマル・プロジェクトが、天才犬チェイサーを記念して子供博物館に銅像を作る計画を発表した。完成は2020年のことだそうだ。

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Chaser: Unlocking the Genius of the Dog Who Knows a Thousand Words
References:Chaser the Border Collie/ written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:【R.I.P.】世界一賢い犬と言われていたボーダーコリーのチェイサーが永眠。享年15歳(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52277603.html