
興味深い錯視には巧妙に視覚をあざむくいくつものトリックがあったりするが、こちらの作品は実在してもいいんだろうか?と思うほど奇妙なものだ。
日本の数学者で、立体錯視の研究者としても有名な杉原厚吉教授が作ったこの矢印は、どれだけ回しても必ず右を向くのに鏡の中では左向きという摩訶不思議な現象をもたらす。
イリュージョンすぎる矢印は、発表から数年経ってもなおネットをにぎわせており、動揺を隠せない海外のツイッターユーザーからは「新しい魔法だろ?」という声まで上がっている。
【頭をひねる人々続出。ネットを巡る立体錯視】
何度回転させても右を向く矢印は、かねてから見事な立体錯視アートでたびたび話題をさらっている明治大学の杉原厚吉教授による作品だ。
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この作品は2016年に発表されたものだが、現在も驚嘆する人が続出しており、ネットで再び話題に上がっている。
シンガポールのアートディレクターTham Khai Mengのツイートより。
This arrow by mathematician and sculptor Kokichi Sugihara can't point left. Here's how it works: It's 3D-printed with a bunch of curves our brains don't register. pic.twitter.com/Xa32GrI7ii
— Khai (@ThamKhaiMeng) 2019年8月4日
【いくら回しても常に右を向く立体矢印】
この作品はオブジェかな?と思うほどシンプルな立体。置いてあるだけなら国内外のユーザーを困惑させるようなものには見えない。
しかし、その矢印が引き起こすとんでもない現象に気づいた瞬間、誰もが思わずわが目を疑う。不思議なことにこの矢印は、どれだけ回転させても必ず右を向いてしまうのだ。
初期状態も右向きだけど…
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どっちに回しても絶対右向き。これっどーなってんの!?
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しかも上から見ると対照的な形だったり
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でも鏡像の向きは左。てことはやっぱ目の錯覚?
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だがしかし、これを見ても頭のほうは置いてけぼりで、何がどうしてこう見えるのか見当もつかない…もしやこの切り口が錯覚の秘密、なのか?
【脳がフリーズ!やっぱり魔法…なのか?】
とまあ種も仕掛けもあるのにキツネにつままれたような気分。やっぱ脳がフリーズしてんのかしら。
この投稿に海外のユーザーからは「これどういう錯視?」「新しい魔法?」「ブレインアタック?」などの声が殺到しており、杉原教授の作品は斬新イリュージョンとしてこれからもネットを駆け巡っていくことになりそうだ。
References:designtaxiなど /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:何が一体どうなってるの?回転させてもこっちを指す立体矢印錯視 http://karapaia.com/archives/52282147.html