寂しいのは自分だけじゃない。孤独の6つの種類とその原因


 誰でも孤独を味わったことがあるだろう。それは生きていれば避けることができない経験と言ってもいい。
だが、一口に孤独と言っても、いくつか種類や原因があることをご存知だろうか?

 あなたが今感じているその孤独感は何によってもたらされているのか、その原因を把握することで、孤独との向き合い方や乗り越え方がわかるかもしれない。ここでは一般的に多くみられる6種の孤独について見ていこう。
【1. なじみのない場所で感じる孤独】

[画像を見る]

 仕事や学校が変わったりすると、突如として孤独を感じることだろう。見知らぬ人ばかりの右も左もわからぬその場所で、あなたはひとりぼっちで過ごさなければならない。とても孤独な経験だ。

 幸いにも、これは一時的なものだ。しばらくすれば友達や知り合いができる。だからこの孤独はそれまでの古い章から新しい章へ向かうときにともなう、つかの間の経験でしかない。

 慢性的なものではないし、おそらくは耐えられないものでもないだろう。新しい環境になじめば、自ずと消えていく。

【2. 仲間や親しい人と一緒にいるときに感じる孤独】

[画像を見る]

 多くの仲間に囲まれているというのに、なぜだか孤独を感じることがある。そこには顔見知りもいるし、勝手知ったる場所だ。
なのに溶け込むことができない。

 たとえば、あなたが学者の家系に生まれたとする。家族は皆あなたを心から愛してくれているし、あなたもまた彼らを愛している。でも学問にはあまり興味を持てない。どちらかと言えば、芸術や音楽が好きなのだ。

 こうした状況では家族の会話に入っていけず、孤独を感じるかもしれない。また自分と同じ趣味を持つ仲間が欲しいと切望することだろう。

 共感できる人間がいないと、どれだけ親しい人に囲まれていても意味がない。このときの孤独は物理的なものではない。感情の問題なのだ。

【3. 取り残されたと思った時に感じる孤独】

[画像を見る]

 人はみな人生の章から章へと常に前進していく。だが、その速度は人それぞれだ。
あるステージをさっさと終えて次に移る人もいれば、しばらく留まる人もいる。

 それはそれで構わない。いつだって自分のペースで歩みを進めていけばいい。だからと言ってどんどん先へ進んでいく人の背中を見つめるとき、取り残されるような感覚を覚えることだろう。

 仲の良かった友達が新しい仕事に就いたり新しい生活を始めたりしたとき、忙しさのあまりそれまでのようにあなたと遊んでくれなくなるかもしれない。

 別にあなたのことを忘れたわけではないのだが、時間がなくて相手をしていられないのだ。

 あるいは友達に家族ができたりすると、あなたとの時間はそれまでのように最優先のものではなくなってしまう。そんなとき、突然見捨てられたような孤独を感じることだろう。

【4. 大切なものを失った後に感じる孤独】

[画像を見る]

 死別であれ、破局であれ、ただ引っ越しであれ、これまで一緒に暮らしていた人(ペット)がいなくなると、これまでいたはずの場所にぽっかり穴が開き、がらんとした空虚な感覚を味わうことになる。

 他に親しい仲間はたくさんいる。でも、その特別な人(ペット)はもういない。それがとてつもない喪失感を覚えさせるのだ。


 家にこもってひとりで過ごしていると孤独感が消えることはない。人によってはそれに耐えられないあまり、自分の家すら避けるようになることもある。

 人間であれペットであれ空気のように当たり前だった存在の喪失は、ポッカリと虚な穴を心に残すのだ。
 
[動画を見る]

【5. 心から打ち解けられる相手がいない感じる孤独】

[画像を見る]

 これは自分の気持ちを共有する相手が誰もいないようなとき感じる孤独だ。友達はたくさんいるが、心のそこから打ち解けあった親友がいない。

 そんなとき、交友関係はすべて上部だけの薄っぺらいものに感じられるかもしれない。

 人は誰しも苦しいことや辛いことに遭遇する。そんなとき、気持ちを分かち合うことができれば、心は癒されるものだ。

 友人はいても、思っていることをなんでも打ち明けられるほどの相手はいないという人も結構多いものだ。

 友達や家族とは一緒にいると楽しいし、いい仲間だとも思う。それでも心のニーズが満たされるほど、深い絆は育まれていない。

 私たちは本当の自分を分かち合えないと孤独を感じる。
そしてそれができず、疎外感を感じるという意味で、私たちは孤独な存在なのだ。

【6. 恋愛にまつわる孤独】

[画像を見る]

 一番よくある孤独だが、友人や家族とはまったく関係がない。人間として、私たちは恋愛関係がもたらす親密さを切望するようにできている。そのために友達や家族では埋めることができない孤独だ。

 友達と一緒に出かけて、お邪魔虫のように感じたことはあるだろうか。ひとりでいるわけではないのに孤独だったろう。

 孤独を感じるのは、人生がもたらすものを手にしていないからだ。他者との深いつながりを恋しく思っているのだ。

 毎晩、誰もいない部屋に帰るのは孤独な経験だろう。特に友達がパートナーと巡り合い、仲睦まじくしている姿を見た後に感じるこの強烈な孤独を癒せるのは、やはり心からのロマンチックな絆しかない。

 孤独は誰でも必ず味わっている感覚だ。子供もお年寄りも、お金持ちも貧乏人も、誰もが等しく味わっている。
決してあなただけではない。

References:Learning mindなど / written by hiroching / edited by usagi

記事全文はこちら:寂しいのは自分だけじゃない。孤独の6つの種類とその原因 http://karapaia.com/archives/52284979.html
編集部おすすめ