エジンバラ大学には幽霊や超能力を調査するホンモノのゴーストバスター養成コースがある(スコットランド)

Sergey Gricanov from Pixabay
 英語圏で6番目に長い歴史を有する、エジンバラ大学のケストラー超心理学研究室は、幽体離脱や幽霊、サイコキネシスなどの超感覚的知覚(ESP)を本気で研究している。

 ネットフリックスで配信されている『ストレンジャー・シングス』の登場人物イレブンがもつような、あの能力だ。


【幽霊や超常現象、ESPを学べる真面目な研究室】

 超心理学とは既知の自然の法則では説明できない現象を研究する学問のことで、ケストラー超心理学研究室は、実在する真面目な研究室だ。

 実際に、奇妙な現象の数々を最高レベルの学位で学ぶことができ、オンラインの受講コースもある。

 幽霊などあの世の現象も研究対象で、ここで学べば、まさに本物のゴーストバスターになれるかもしれない。

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Thomas De Wever/iStock
【伝統ある大学で1960年代から始まった超心理学研究】

 英語圏で6番目に長い歴史を有する伝統ある大学で、こうした未知世界の研究が始まったきっかけは1962年にさかのぼる。

 心理学科の講師だった故ドクター・ジョン・ベロフがその礎を立ち上げた。ベロフは1985年に退官するまで、エジンバラ大学で超心理学を研究し、教えていた。

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New College/wikimedia commons
 ベロフの研究は、著名な作家アーサー・ケストラーと妻のシンシアに影響を与えた。夫妻は大学での超心理学の教授の職を確固たるものにするために、財産を遺贈した。

 夫妻の目的は、「すでに認知されている知覚および運動チャンネル以外の方法で、環境と相互作用することができる一部の個人がもつ能力」に関する科学的研究をさらに進めることだった。

 サイコキネシスとは、テレビシリーズ『ストレンジャー・シングス』で、イレブンが友だちを守るためにバンを上空にはじき飛ばしてしまうような不思議な能力のこと。

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Stranger Things - Eleven flip over the van (HD 1080p)

【様々なESPや超常現象、幽霊の研究】

 ケストラー夫妻の遺贈によって資金がつぎ込まれ、ガンツフェルト(全体野)効果と呼ばれる手法を使って、ESPやサイコキネシスの研究が進められた。

 ガンツフェルト効果とは、周知の知覚では測れない緩やかな知覚隔離手段で、個人のテレパシーや超感覚的体験を調べるために超心理学の世界で使われる方法。
ESPを助長すると信じる専門家もいる。

 標準的なガンツフェルト効果実験では、送り手の被験者が、ランダムに選ばれたイメージや動画(ターゲット)を、受け手の被験者にテレパシーで送る実験を行う。

 受け手は、保護メガネをかけ、赤い光を浴びて、ホワイトノイズ(すべての可聴周波数の成分が含まれているノイズ)を聞きながらリラックスして待つ。別室にいる送り手は、ランダムに選んだイメージや動画を見て受け手に向けて念を送る。それに対し、受け手は自分の心に浮かんだ考えやイメージを描写する。

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Ganzfeld Experiment: Scary Effect Caught on Video! DE #72

 更に研究室では、幽霊、超常現象、予兆や予知夢なども調査している。

 次回、大学の授業がつまらない、退屈だと感じたなら、エジンバラ大学で進行中のこの奇妙な学部を考えてみるべきかもしれない。

 もし、この特異な研究室への参加に興味があるなら、こちらから、11週間のオンライン講座で学ぶコースに登録することができる。

References:koestlerunit / edinburghlive/ written by konohazuku / edited by parumo

記事全文はこちら:エジンバラ大学には幽霊や超能力を調査するホンモノのゴーストバスター養成コースがある(スコットランド) http://karapaia.com/archives/52286553.html
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