サルが葬儀に参列した?泣いている女性を慰めるかのように抱きしめるハヌマンラングール


 インドといえばマサラの国。神様と動物と人間たちが、そこいらじゅうでひしめき合っているカオスな世界。


 だから神話やおとぎ話のようなできごとが起こっても、きっと誰も不思議に思ったりしないのかもしれない。例えばこんな、奇跡のような風景とか。
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Monkey consoles woman at Karnataka funeral. Video goes viral on Hanuman Jayanti

 この映像はインド南部のカルナータカ州にある、ナルグンド村で行われた葬儀の際に撮影されたものだそうだ。

 葬儀会場にポツンと座り込んでいた1匹の「ハヌマンラングール」というサル。
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 何を思ったか突然参列者をかき分けて、前の方で泣いている女性の元へ近づくと…。
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 まるで慰めるかのように女性の肩に手を置き、頭を抱き寄せたのだ!
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 感極まってさらに涙があふれだす女性。
この葬儀は80歳で亡くなった老人のものだったとのことだが、女性はその娘さんか、近い身内だったのだろう。

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 サルはこの後すぐに会場から立ち去ったそうだが、当の女性はもちろん、周囲の参列者もビックリなハプニングだったようだ。

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 このサルの名前に入っているハヌマンとは、サルの神様「ハヌマーン」のことだ。孫悟空の伝説とも関連があるんじゃないかと噂されている、インドやタイなどで大人気の神様だよ。
 
 不思議なことに、この動画が公開された去年の4月19日はハヌマーン神の生誕祭に当たる日だったそうだ。この村にはハヌマーンを祀るお寺もあるそうなので、もしかするとハヌマーン神が悲しむ遺族を慰めるために、このサルを遣わしてくれたのかもしれないね。


 ちなみにハヌマーン神のビジュアルはこんな感じ。伝説では山を丸ごと運んじゃったり、海を飛び越えたりと大活躍なんだ。確かに孫悟空を彷彿とさせるようなパワフルさで、庶民に大人気なのもわかる気がする神様だね。

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written by ruichan

※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。

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