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15年間にわたり前世の記憶があるという子供たちの証言を調べた科学者が、死後の世界や生まれ変わりはきっとあるのだろうと主張している。
そう主張するのはアメリカ、バージニア大学の小児精神科医ジム・タッカー博士だ。
彼は前世の記憶を持っているらしき子供たちにインタビューを行い、その結果を著書『Life After Life(人生の後の人生)』にまとめた。
【2500名の前世の記憶を持つ子供たち】
インタビューが行われたのは、前世で生きていたことを覚えていると証言する2歳から6歳までの子供たちで、その人数は2500名にものぼる。
そうした子はみな、前世の記憶に関連していると思わしき不思議なサインや行動を示していた。
たとえば、大昔の出来事を非常に鮮明に語る子供がいた。オクラホマ州在住の4歳のある男の子は、ハリウッドでモノクロフィルムを編集していたことを覚えているという。
あるいは大昔の古傷にも思える奇妙な傷や母斑がある子もいた。
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【私たちの意識は宇宙とつながっている!?】
タッカー博士の考えでは、こうした現象は量子宇宙論で説明ができるという。
量子宇宙論は、この物理世界が私たちの意識から発生している可能性を示唆している。それによれば、人間の意識は、素粒子エネルギーとして宇宙につながっており、死後も何らかの形で残り続けると考えられるのだ。
目で見て触れられる世界を超えたものがあると結論づけるには、飛躍があることは承知しています。ですが、ここにある科学的知見は考慮すべきものですし、そうした事例をつぶさに観察すれば、記憶の持ち越しのようなことがあると考えるのが一番合理的だったりすることが多いのです。(タッカー博士)
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【前世の記憶は心理学的に説明できるという科学者も】
タッカー博士の量子宇宙論の一方で、前世の記憶を心理学的に説明できると主張する学者もいる。
たとえば2014年、ハーバード大学のスーザン・クランシー博士はその研究で、宇宙人に誘拐されたことがある、あるいは前世の記憶があるといった主張をする人たちの擬似スピリチュアリティ的動機を指摘している。
この研究では、宇宙人に誘拐されたと主張する人のほか、前世はアンネ・フランクだったと主張する女性や、独立戦争の軍人チャールズ・ゴードンだったと主張する男性など、前世の記憶あるという人との面接が行われた。
こうした主張は奇異なものだが、だからといって、そうした人たちに精神疾患の兆候はなく、この点については、これまでこのテーマを扱ってきた研究とも一致しているようだ。
対象になった人たちは健全な心の持ち主だったが、一方で非常に想像力が豊かで、”奇抜なアイデア”に対して非常にオープンな態度であるという共通点も見られたそうだ。
References:What happens after death: Is reincarnation real - Study claims life goes on/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:死後の世界と生まれ変わり。死後も人生は続くと主張するアメリカの科学者 http://karapaia.com/archives/52287592.html
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