
アメリカではかつて、子供たちを震え上がらせた児童書があった。「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズだ。
この本は、全米各地で語り継がれている怖い話を作家・ジャーナリストのアルビン・シュワルツがまとめた短編集である。
1981年に第1巻が販売されると、怖いもの見たさの子供たちの好奇心に火をつけ、たちまち人気となったが、教育上よろしくないとのことで、学校図書館に置くことを禁じるガイドラインが設けられたほどだ。だがこれが逆に更なる人気を呼ぶこととなる。
そして今、禁じられた本は解き放たれ、映画として蘇った。全米で初日公開1位を獲得したこの映画は、ついに日本にも上陸する。
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『スケアリーストーリーズ 怖い本』予告編 2/28(金)公開
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは一冊の本を見つける。そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。
持ち帰った次の日からひとり、またひとりと仲間たち消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。
主人公は消えた仲間たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか? 彼らはどこへ消えたのか?
“怖い本”の呪いからはだれひとり逃げられない―。
【魅力的なモンスターを忠実に再現】
原作である「スケアリーストーリーズ 怖い本」は、その物語もさることながら、スティーブン・ガンメルがインク画で描いたおどろどろしい不気味なモンスターの挿絵も魅力だった。
不気味な笑顔を浮かべつつ徐々に迫ってくる“青白い女”「ペール・レディ」
ガンメルの挿絵
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この映画の企画・制作および、ストーリー原案を手掛けたのは、「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞したギレルモ・デル・トロ。彼は、ガンメルの原画を数点購入したほどこの本に魅了されている。それだけに、モンスターの造形には気合が入っている。
ギレルモ・デル・トロが作り上げた「ペール・レディ」
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他にも、失われた体の一部を探して彷徨う「大きな足指」、誰もが恐れおののく極悪フェイスの「カカシのハロルド」、挿絵では頭部のみの「ジャングリーマン」などが、新たなる使命を持って蘇っている。
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監督は、「ジェーン・ドウの解剖」「トロール・ハンター」などを手掛けるアンドレ・ウーヴレダル。
絶対に開いてはいけない本が映像となって映画館に解き放たれる時が来たようだ。日本では2月28日(金)より、新宿バルト9 ほか全国公開される。
子供の時に感じた恐怖と好奇心が入り混じったあの甘酸っぱ震える体験をしに、映画館に行ってみるか。本来の冬の寒さが蘇ってくるかな。
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『スケアリーストーリーズ 怖い本』特報 2月28日(金)公開
配給:クロックワークス c2019 CBS FILMS INC. ALL RIGHTS RESERVED.
記事全文はこちら:図書館に置くことが禁じられたいわくつきの児童書「スケアリーストーリーズ 怖い本」が映画化、日本で間もなく公開 http://karapaia.com/archives/52287749.html