
どのファストフードチェーン店も、看板商品となる人気メニューが存在する。バーガーキングでの人気商品はやはり「ワッパー」だろう。
そんな店の看板商品が、日を追うごとに腐っていく様子をタイムラプス映像で表した大胆とも言えるCMが新たに発表された。
これは、2020年末までに、全店舗において人工保存料などの添加物をメニューから一掃することをアピールしたものだという。
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Burger King | The Moldy Whopper
【カビだらけになっていくハンバーガーをCMで披露】
2月19日、アメリカの大手ファストフードチェーン『バーガーキング(Burger King)』は、カビの生えたワッパーをフィーチャーしたCMをリリースした。
これはまるで、10年以上経ってもほぼ完璧な状態を維持するライバル社マクドナルドのメニューアイテムを皮肉っているかのようにも見える。
アメリカに400以上のチェーンを持つバーガーキングの最新CMは、看板商品のハンバーガー「ワッパー」が日を追うごとに分解され、34日後には全体が緑のカビで覆われてしまう異例のタイムラプス映像となった。
公開されたCMでは、セサミバンズにビーフパテ、トマト、レタス、ピクルス、スライスオニオン、マヨネーズやケチャップなどのソースなどが挟まれたクラッシックなワッパーを披露するところから始まる。
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【時間が経つごとにバーガーに明らかな変化が】
やがて、レタスやバンズがしなびて全体的にぺしゃりとした状態になっていく。更に日が経つと、ビーフパテに白いフワフワしたカビのようなものが生え始め、バンズにもカビが生えていく様子が映し出されている。
34日目になる頃には、ハンバーガー全体に緑色のカビが目立ち、腐敗しかけた状態となる。
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バーガーキングは、CMの最後にこのようなキャプションを付けている。
本物の食べ物は美しいということです。これが、防腐剤不使用の食べ物が創り出す美しさなのです。
また、同社はハンバーガーを長時間放置しないようにと顧客へ注意を喚起している。
【防腐剤を排除したメニューの提供を強調】
思わず最後まで見ずにはいられないような強烈なイメージを持つこのCMの狙いは、「バーガーキングの商品は防腐剤や保存料などの人工成分が不使用である」ということを顧客に伝えることだ。
そのため、CMのBGMにはダイアナ・ワシントンの『What a Difference A Day Make(1日でこんなに変わってしまうなんて)』を使用する徹底ぶりだ。
ちなみに、このCMについてはSNSで次のような声があがっている。
In one of the boldest, most bizarre ad campaigns I've ever seen, @BurgerKing uses the "Moldy Whopper" to highlight its pledge against artificial preservatives: https://t.co/qT2rmQ9Rsv pic.twitter.com/Wpexr1xY2u
— David Griner (@griner) February 19, 2020
・こんな奇妙なCM初めて見た。
・食べ物商売で、このCMを公開するなんて勇気あると思うわ。でもアプローチの仕方はいいと思う。
・リスキーだけど、考えたねって感じ。
・これ、後ろにマクドナルドのビッグ・マックが隠れているのでは?
・マクドナルドのハンバーガーは、ここまで腐るまで多分900年ぐらいかかると思う。
・ライバル社にいつも辛辣なウェンディーズのCMかと思った。
・これはいい宣伝効果になるよ。
・ううう…これはさすがにキツいCMだわ。
・吐き気がする。Real food should go offhttps://t.co/2yyrX6tVs3
— Tom Gilby (@TomGilby) February 19, 2020
・確かに、本当の食べ物は腐らなきゃおかしいんだよ。
なお、バーガーキングはどの防腐剤をワッパーから排除したかを特定していないが、全米のチェーン店の食材の90%以上は、人工防腐剤や着色料、香料を含むメニューは提供していないと主張しており、防腐剤一切不使用のワッパーについては、既に各店舗で販売を始めているということだ。
References:designtaxi.comなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:バーガーキング、カビだらけのハンバーガーを誇らしげに宣伝(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52288080.html