医師が信じている薬は効きやすい。プラセボ効果は医師から患者へと伝染する可能性(米研究)

 
 だがじつは、2つの軟膏は色を変えただけのただのワセリンで、どちらも本来治療効果はない。つまり両方ともプラセボ(偽薬)だ。

 次に医師役の人に患者役の腕に軟膏を塗ってもらってから、その部分を47度で熱して熱痛を与える。そして、そのときの軟膏の効果を患者に評価してもらう。

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byryo/iStock
【医師の期待が患者に伝わる? なぜか偽薬が効いてしまう不思議】

 その結果、サーメドル軟膏を塗られた患者は、そうでない患者よりも痛みを感じていないことが分かった。塗られたサーメドル軟膏は色を変えただけの偽薬なのにだ。

 患者の表情からも、サーメドルを塗られた場合は、それほど痛みを感じていないらしいことも窺えたという。

 これについてチャン氏は次のように説明している。

医師役が軟膏は効くと考えていたとき、患者役は医師が親身になってくれたと報告しています。もしかしたら医師役がより注意深いような印象を与えたのかもしれません。いずれにせよ、医師役が内心で思っていたことがなぜ患者役に伝わったのかははっきりしません。

【医療関係者の考えや態度は治療効果に影響を与える】

 この結果は、治療を行う人間がその治療について思っていることや、患者とのやりとりが、治療効果に影響するということを示唆している。

 これはあらゆる分野の医療において言えることだと、チャン氏は述べている。

プラセボ効果の神経生物学的メカニズムはいくつも知られていますが、それを実際に医療の現場でどのように応用できるのかについては、それほどでもありません。

この研究は、状況から醸し出されるサインや医療関係者の態度が患者に影響して、プラセボ効果を生じさせることを示す一事例にはなるでしょう。

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