ゴス感満載。赤いマントを身にまとった風、ドラキュラインコの異名を持つアラゲインコ

ドラキュラインコ image credit:beprofoundorg/Instagram
 世界に生息するインコやオウムは実に多種多様だ。熱帯雨林地域に生息するインコはカラフルでビビッドな色のものが多いが、その中で特にユニークさを際立たせているのが、オウム目アラゲインコ科のアラゲインコだ。


 他のインコと比べると、アラゲインコはかなり地味だ。しかし、部分的に赤色で全体は黒い羽根に覆われているゴス感満載な風貌はインパクトが強く、「ドラキュラインコ」とも呼ばれているという。
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The Dracula Parrot

【「ドラキュラ」の別名を持つアラゲインコ】

 インドネシアとパプアニューギニアの熱帯雨林に生息するアラゲインコは、英名ではPesquet’s parrotと呼ばれているが、Vulturine Parrot(ハゲワシインコ)という別名も持っている。

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 黒い頭部が半分禿げていることからその名がついたとされるが、アラゲインコはハゲワシのように死肉には群がらず、果実や花を主食としている。

 しかし、真っ黒なくちばしに黒く灰色の胸、コートの裏地のような赤い羽根を持っていることから、その姿はドラキュラを想像する人も少なくなく、「ドラキュラインコ」とも呼ばれている。

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【アラゲインコの形態と生態】

 アラゲインコは体長約46cmで、メスよりオスの方がやや大型だ。オスのみが、眼後部に剛毛からなる赤い斑点が入っている。

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 そのユニークな風貌と相まって鳴き声も独特で、荒削りと表現される唸り声で鳴くようだ。

 単独もしくはペア、20羽以下からなる小規模な群れを形成し、超高木がある環境を好み、樹上で生活する。

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【レッドリストでは危急種に指定】

 生息地では、アラゲインコの個体数は減少している。

 開発による生息地の破壊が進んでいる他、密猟者に狙われたり、羽根が冠婚葬祭など儀式の頭飾りや装飾に使用され、食料として狩られたりしているからだ。

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 そのため、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストの中では、野生絶滅の高い危険性がある「危急種」に指定されているということだ。


written by Scarlet / edited by parumo

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