ブロックのレゴ、医療従事者のためにプラスチック製フェイスバイザーを製造(デンマーク)

丈夫なプラスチックには定評のあるレゴのフェイスバイザー image credit:lego/Instagram
 新型コロナウイルスへの対応で、世界各国の医療施設では深刻な医療機器や防護具不足に直面している。

 医療従事者を守るため、様々な企業が医療機器や防護具の製造に取り組んでいる中、今回、デンマークの玩具会社『レゴ(LEGO)』がその仲間に加わった。

 丈夫なブロックで知られている同社は、病院で働く医療従事者のために、1日13500個のプラスチック製フェイスバイザーの生産ラインをレゴ工場で開始したことを発表した。『Upworty』などが伝えている。
【1日13500個のフェイスバイザーを製造】

 レゴ社は、PPE(個人用防護具)が世界中で不足していることから、他の有名企業同様、医療従事者に保護具を提供するというプロジェクトに参加することを決意。

 デンマークのビルンにあるレゴ工場の6台の成形機を使用して、医療用のプラスチック製フェイスバイザーを製造することを、4月9日のインスタグラムで報告した。

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 デンマークのヘルスケアシステム代表者が、プラスチック製造においては専門知識を持っているといえるレゴ社に、効果的なバイザーについて相談したことがきっかけだったという。

 現在、100人以上のスタッフが作業に参加し、1日13500個のフェイスバイザーを生産中だ。

 バイザーは、透明な幅広のシールドと耳にかけられるハンドルがついている。シンプルではあるが、軽量で疲れにくいデザインに仕上がっているといえよう。

【需要に応じて他国でも活動を広げていく予定】

 このバイザーは、現在デンマークの医療従事者を対象に製造されているが、今後はハンガリーの工場でも生産を行う予定だそうだ。

 またレゴ社は、既に最初の注文として5万個を受注していることも明かした。

チームは、24時間体制でデザインを作り上げ、生産ラインを開始しました。このプログラムを実現させたチームメンバーをとても誇りに思っています。

今後は、他の国々にも需要にあわせて活動を広げていく予定です。


【レインボーキャンペーンも実施中】

 また、レインボーキャンペーンを行っているレゴ社は、困難な状況にいる全ての子供たちに50万ものレゴのパーツセットをプレゼントするキャンペーンを行っており、このセットでできる3つのことを子供たちに推奨している。

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1.レゴで虹を作ろう。

2.ハッシュタグ「#LetsBuildTogether」でシェアしよう。

3.友達3人にタグ付けして虹を作ってシェアするように勧めよう。

 欧米では、新型コロナと闘う医療従事者たちを称える虹の絵が子供たちによって描かれ、窓に飾られているように、「虹は希望の象徴。今の私たちにまさに必要なもの」とレゴ社は語っている。

 ちなみに同社は、イギリス政府と提携して、パンデミックの最中家で過ごしている子供たちに、スーパーヒーローになるよう奨励するかわいいビデオもシェアしている。

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written by Scarlet / edited by parumo

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