アメリカ、コロラド州で、ミサゴの巣を観察するために設置されたカメラが驚きの光景をとらえていた。
1羽のミサゴが巣に帰ろうと飛んでいたところ、その背にハゴロモガラスが乗っかってきたのだ。
しかも1度ならず2度までも!
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2019-07-20 TWO rides on #3 by a blackbird! (updated) | Boulder County Osprey Cam
【観察カメラがとらえたミサゴの背にのるハゴロモガラス】
同じ水辺に住むミサゴとハゴロモガラスで、なんならミサゴの方が大きいのだが、ハゴロモガラスはサーフィンするかのごとく、果敢にミサゴの背に乗ってきた。
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巣に着地する直前にさっと姿を消す。
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ミサゴは極地を除くほぼ全世界に分布する猛禽類。海岸、河川や湖沼の水辺に生息しており、魚を主食とする肉食性。他に貝や爬虫類、鳥類を捕まえて食べることもある。全長は60cm前後で白い顔と胴体、茶色い翼を持つ。
一方のハゴロモガラスはカラスと名がつくもののカラスの仲間ではなく、ムクドリモドキの仲間だ。主に北アメリカ、中央アメリカの海岸、河川や湖沼の水辺に生息しており、昆虫や小動物、果物や草の実、穀物などを食べる雑食性だ。全長は20cm前後で、オスは、黒い体に肩羽の濃い赤色が特徴的な色合いとなっている。ちなみにメスは割と地味で、全身が暗褐色で縦縞模様。
なので、映像に登場するハゴロモガラスはオスである。
そして2度目のライド。
映像では1:18からが2回目のミサゴライドで、前半は1回目のライドの繰り返しとなっている。
羽の一部の欠損状態から見て、同一のハゴロモガラスのようだ。
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ハゴロモガラスは水辺にある植物のガマに巣を作っているようで、縄張り意識が強く、近くに巣を持っているミサゴにちょっと意地悪をしたのかもしれないと、Youtubeのコメント欄に書かれている。
直接対決したら体の小さいハゴロモガラスに勝ち目がなさそうなのはわかっているのかどうかはわからないが、2度目も巣のギリギリまで乗って飛び立っていった。
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観察カメラは時に思いもよらぬ光景を記録しているようだ。
記事全文はこちら:1度ならず2度までも!ミサゴの背に乗るハゴロモガラスの姿が観察カメラにとらえられる(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52290361.html