世界最小の猫種「サビイロネコ」の赤ちゃんが生まれたよ!(イギリス)

サビイロネコの赤ちゃん誕生 image credit:Porfell Wildlife Park and Sanctuary/Facebook
 サビイロネコは、インド南部とスリランカのに生息し樹上で暮らす世界最小の野生の猫種だ。一般的なイエネコの体重が5kg前後だが、サビイロネコの体重は約1.5kg(メスは1kg前後)。
希少な存在ゆえ絶滅の危険性が高く、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリスト入りとなっている

 そんなサビイロネコの危機を救おうと世界各国で、繁殖&保護プログラムが行われているが、今回イギリスの保護区にて、プログラムの一環で世話をしていたサビイロネコに2匹の赤ちゃんが生まれたという。『iflscience』などが伝えている。
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World's smallest species of cats have been born at a British animal sanctuary | SWNS

【世界最小のサビイロネコに2匹の赤ちゃん誕生】

 体長わずか33~48cm、体重1.5kg(メスは1kg)の野生の猫「サビイロネコ」は、世界最小の猫とされている。次に小さいのがアフリカ大陸に生息する「クロアシネコ」だ。だが個体によっては大きさも異なるので、両方とも最小種と言えるだろう。

 イギリス南西部コーンウォールのラレンスにある動物保護区『ポーフェル・ワイルドライフパーク』は、去年の夏に希少なサビイロネコのペア2匹を預かった。

 絶滅危機が高いことから保護や繁殖のプログラムが行われており、同保護区もそれに参加したのだ。

 そんな2匹が、赤ちゃんを産んだことがわかったのはつい最近のことだという。

 なにしろ世界最小の猫ということで、生まれたての赤ちゃんはネズミと同じぐらいのサイズなのだそうだ。

 保護区スタッフは、次のように話している。

去年、2匹を引き取った時も世話係一同、とても興奮しました。今回、母親に寄り添う小さな赤ちゃんを見て、更に大喜びしました。


母猫は、警戒心が強く今は人間を近づけようとはしないので、子猫は生後8週間ほどになりますが、性別はまだ判明していません。


【飼育下に置かれているサビイロネコは世界で約50匹】

 スタッフによると、現在世界中の保護区で飼育下に置かれているサビイロネコはわずか50匹ほどだそうだ。

 2匹の子猫は、遠目から見てもとても元気な様子で、既に個性を発揮し始めているという。

 イギリスはロックダウン(封鎖)中のため、この保護区に訪問者が来なくなってから6週間になり運営が厳く、保護区では寄付金サイトで支援を呼びかけている。

 しかしそうした苦しい状況の中で、サビイロネコの赤ちゃんの誕生はスタッフたちにとって大きな喜びと笑顔をもたらしたようだ。

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World's smallest cat - BBC
written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:世界最小の猫種「サビイロネコ」の赤ちゃんが生まれたよ!(イギリス) http://karapaia.com/archives/52290572.html
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