「君もスパイにならないか?」CIAがネット上で初の求人募集

CIAがネット上でスパイ募集中 image credit:Sergiu Nista/Unsplash
 これもある意味「スパイ大作戦」とかいうやつなのだろうか?

 米国の謀報機関「CIA(中央情報局)」は、これまで伝統的な手段で求人を行っていたが、今回初となるオンラインを利用したスパイの募集活動に乗り出したそうだ。

 CIAのジーナ・ハスペル局長は、昨年の演説において「すべてのアメリカ人がCIAを就職先として選択できる組織にしたい」と語っていたという。『U.S.News』などが伝えている。
【オンラインでの求人キャンペーンを初実施したCIA】

 CIAはこれまで、就職説明会などの伝統的な方法を介して、卒業予定の大学生をターゲットとした将来のスパイを発掘して来た。

 しかし今回、人材募集をオンラインストリーミングサービスに頼ることにしたCIAは、90秒、60秒、15秒の動画を制作し、エンターテインメント、ニュース、ライフスタイルに関するライブストリーミングを全国的に配信することで、新たなリクルート宣伝を実施した。

 6月22日にFacebookやTwitterでシェアされた動画では、CIA職員が「たった1つの海外情報で、全てが瞬時に変わる可能性がある」とスパイ職についての魅力を説いた。

 「これまで以上に、あなたが考えていたことを、あなたの国のためにしてください。CIAでキャリアを始めましょう」と呼び掛けている。

[動画を見る]

【優秀な人材を確保するには多様な方法が必要】

 CIAの報道官は、オンラインでの求人キャンペーンは、新型コロナウイルスのパンデミック前から検討されていたことを明かし、「優秀な人材確保をしたければ、従来の採用方法だけに頼ることはできない」と述べた。

 また、ジーナ・ハスペルCIA局長は、去年アラバマ州のオーバーン大学での演説会で、「過去10年で最も優れた採用年であり、全てのアメリカ人にCIAという選択肢を与えたい」と語っていたそうだ。

 リサーチ会社の調査によると、米国世帯の7割以上がHuluやNetflix、Amazon Primeの少なくとも1つに加入しており、この求人広告が多くの国民の目に留まることは必至だ。

【スパイに向いている人ならあらゆる層を検討】

 今回の求人については、18歳~35歳という一応の年齢対象が設けられているが、CIA側は潜在的に資質があると判断した応募者は、年齢に関係なく全て検討すると話している。


私たちの国を守るために、どのような役割を果たすことができるとあなたは考えていますか?この機会にこっそりCIAを除いて、機密保持の経歴やCIAについての機会を学んでください。

[画像を見る]

 ちなみに、イギリスのスパイ機関MI5やMI6では、歴史的にコネによる採用が多いとされているが、最近ではオンラインでの採用方法も検討されているようだ。

 なお、今回の異例の求人方法には次のような反応が寄せられている。

(海外の反応)
・さっき、Netflixで宣伝見たけど、映画予告みたいでなんだかかっこよかったよ。

・自分のドリーム・ジョブ(理想の仕事)はCIAかFBIで働くことだから、チャンスが巡って来た!って感じたよ。

・私、41歳だけど応募には年を取り過ぎかしら。
→・自分は55歳だけど応募したい。

・でも、トランプ大統領の下で働くのは嫌だな…。

・応募できるほどの頭が無いのが残念。

・もうちょっと自分が若かったらなぁ。

・いい求人方法だと思う。

・ドイツに住むギリシャ人ですが、応募したらダメですか?

・CIAもネットで求人募集する時代になったってことだよね。
written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:「君もスパイにならないか?」CIAがネット上で初の求人募集 http://karapaia.com/archives/52292106.html
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