「ここで産ませてほしいの」ボーイフレンドの猫の家で出産した野良猫、そのまま家族に(アメリカ)

ボーイフレンド宅で出産、そのまま家族になった母猫 image credit: idafloreak/Instagram
 通常、警戒心の強い野良猫だが、時に人間を親友認定してくれることがある。

 アメリカのルイジアナ州でもそんな出来事が去年起こった。
メスの野良猫が家に頻繁に姿を現すようになった理由が、自分が飼っているオス猫に会うためだったことに気付いた女性は、野良猫を快く受け入れた。

 するとある日、その野良猫が「ここで出産させて」と女性宅に助けを求めてきたのだ。そしてついに、母となった野良猫は女性宅に家族として迎え入れられた。
【家に姿を見せ始めたメスの野良猫】

 ルイジアナ州ニューオーリンズに住むアーティストのアイーダ・フロリークさんは、去年秋のはじめ、ある1匹の黒猫が頻繁に家の外にやって来ることに気付いた。

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 アイーダさんは、ブルースという名の7歳のシャム猫を飼っており、「もしかしたらうちの子が、この野良猫を家に招待してるのかしら」と思い、ブルースを少しの間外に出してみた。

 すると2匹は、アイーダさんの裏庭で仲良くじゃれあったり、一緒に昼寝をしたりして、1日のほとんどを一緒に過ごすようになった。


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 すっかり顔見知りになった黒猫を、サラミと名付けたアイーダさん。自分もサラミの信頼を得たいと思い、餌をやりながら距離を縮めていった。

 サラミがアイーダさんに心を許すようになると、獣医院に診察にも連れて行き、健康診断や、必要な予防接種を受けさせた。

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【ボーイフレンド宅で出産を望んだ母猫】

 サラミはアイーダさんの家で餌をもらうこともあったが、基本的には外で、自由気ままなフーテンの野良猫として生活していた。

 しかしある日の早朝5時頃、アイーダさんは家の外でサラミが何度も鳴いている声で目が覚めた。ドアを開けてサラミを中へ入れたアイーダさんは、サラミがいつもと違う様子であることに気付いた。


 サラミは、数時間ずっと鳴き続けていたのだ。よく見ると、サラミのお腹がとても膨らんでいる。アイーダさんは「もしかしてサラミの出産日が近いのでは」と思い、安全な場所にベッドを作り、毛布を用意してやった。

母になるサラミにとって、生まれてくる我が子の安全が何よりも大切だったのでしょう。安心して産める場所が欲しくて、ボーイフレンドのブルースに助けを求めに来たのかもしれません。

 アイーダさんは、これまで猫の出産介助を経験したことがなく、何をするべきなのかわからなかったが、サラミはちゃんと自分の役目を知っていたようだ。


 そして午前8時~9時の間に、サラミは元気な4匹の子猫を無事出産した。

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【子猫はそれぞれ家族が見つかり、サラミはアイーダさんの家族になる】

 元気に生まれた4匹の子猫は、1匹はミシシッピ州の家族に、3匹はルイジアナ州のアイーダさんの近所の友人宅に迎え入れられたそうだ。

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 そしてサラミはというと、ボーイフレンドのブルースと一緒に暮らしている。そう、そのままアイーダさんの飼い猫になったのだ。

 アイーダさんがインスタグラムでシェアしている子猫とサラミを見たユーザーらからは、「こんな美しい猫を救ってくれてありがとう!」「うちでも同じ経験をしたわ。母親を出産後飼うことにしたの」「素敵なストーリーだね」といった声が寄せられている。


written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:「ここで産ませてほしいの」ボーイフレンドの猫の家で出産した野良猫、そのまま家族に(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52293039.html