
巨大パワードスーツが誕生、未来のエクストリームスポーツ image by:FURRION
巨大なパワードスーツを装着し、ライバルたちとバトルを繰り広げながら、障害物満載のコースを爆走する。
そんなアニメみたいなレースが現実になる日がついに来たようだ。
「フュリオン・エクソバイオニクス社(Furrion Exo-Bionics)」が10年の開発期間を経て誕生したのが、このパワードスーツ「プロステーシスProsthesis)」だ。
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Learning to pilot a real-life GIANT mech suit
【未来型パワードスーツでレースを】
重量4トン、全高4.5メートルのプロステーシスは、車をリフトする見た目通りのパワーだけでなく、岩に登ったり、雪原を走ったりする柔軟性を兼ね備えている。
エクソバイオニクス社が思い描くのは、パワードスーツを着用したアスリートたちが、そのパワーと柔軟性を存分に発揮しながら、激しく火花を散らしてゴールを目指す、過激も過激な新ジャンルのスポーツである。
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搭乗して操作するimage by:FURRION
【操作は自分の体で行う】
ところで、プロステーシスはパワードスーツであって、ロボットではない。なぜなら操縦桿やペダルなどで操作するわけではないからだ。
プロステーシスの4本脚は、パイロットの両手・両足の動きがそのまま連動するようになっている。自動化はされておらず、歩くことも、バランスをとることすらもパイロットが自ら行わなければならない。
なのでガンダムというよりはエヴァンゲリオンに近いのかもしれない。
そもそも”プロステーシス”とは、義手や義足といった装具のことだ。まさに自分の手足の延長として操る仕様になっているのである。
これはあえてのことだ。エクソバイオニクス社が目指すのはスポーツなのだ。
同社によれば、「肉体と技術の鍛錬という古来から行われてきた人間の営みを、最先端の技術でまったく新しい次元に昇華」させるためのもの――それがプロステーシスなのだ。
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搭乗して操作するimage by:FURRION
【いずれはプロリーグも誕生するか!?】
プロステーシスのコックピットには、すでにプロアスリートも着座している。記念すべきプロアスリート第一号は、スケルトン競技のチャンピオンであるキャシー・ホーリック選手だ。
ホーリック選手は、そのときのことを「記念すべきイベント」と話す。
プロステーシスの操縦は案外難しいらしく、運動神経バツグンの彼女ですら、「1、2度は顔からこけちゃった。笑えるかもだけど、高いところから落ちるので怖いわよ」と語る。
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What makes a mech pilot? - Cassie Hawrysh | Skeleton Racer - Day 0
なおエクソバイオニクス社は現在プロステーシスの訓練プログラムを実施しており、クラウドファンディングサイト、「キックスターター」で申し込みを受け付けている。
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Prosthesis: Mech Racing | Alpha Mech Pilot Program
今のところカナダ国内限定であるようだが、我こそはパワードスーツレーサー第一号! と思う人がいれば申し込んでみるといいかもだ。
References:furrion / futurism/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:装着してレースができる巨大パワードスーツが誕生(カナダ) http://karapaia.com/archives/52294054.html