バッテリー不要。乗る人の体重をアシスト機能に変換する世界初の自転車が登場


 上り坂でもスイスイ乗れる電動自転車は便利な乗り物だが、バッテリーの充電とかはちょっとめんどくさかったりなんかもする。

 そこで登場したのはバッテリーいらずのアシスト自転車だ。
その自転車は電気不要でバッテリーも不要。ただふつうに乗るだけで走行が楽になるという。

 その秘密は後ろの特殊なホイールにある。アイルランドの企業が開発したSuperWheel(スーパーホイール)は、なんと乗る人の体重をアシスト機能に変換するという世界初の機構を有してるのだ。
[動画を見る]SuperWheel- Forciclette

【世界初!自転車をアシスト自転車にするSuperWheel】

 この革新的な自転車はアイルランドの企業SuperWheel Systemによって開発された。設立者のサイモン・チャンは以下のように語っている。

石油時代から電気時代へと移行する段階にある私たちにとって、節電とe-waste(電子ごみ)の管理はますます重要になるでしょう。私たちは毎年5000万トンもの電子廃棄物を生成していますが、大部分は最終的に埋め立て地に捨てられます。その中には有毒物質も含まれています


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 SuperWheelは地面の反力を動力源とする世界初のホイールで、特許出願中のドライブシステムWTECTがアシスト無しの自転車を高性能のパワーアシスト自転車に変えられる。

【体重をパワーアシスト機能に変換!驚きの機構】

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 SuperWheelは乗る人の体重の反力を利用して追加のトルク(物体を回転させる力)を生成するため、ペダルを懸命に漕がずともさらに速く走るという。

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 SuperWheelには回転中に搭乗者の体重の反力(地面の反力)をホイールの上部のスプリングにそらし続ける機構があり、スプリングの圧縮(約9時~12時の位置に来た時)と減圧(約12時~9時の位置に来た時)が引き起こすホイールのリムへの衝撃が回転に勢いをつけるという。

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 それはこのホイールを使ってさえいれば、無制限に好きなだけパワーアシストを利用しながらのサイクリングが叶う可能性を意味する。


【従来の充電縛りも無し!SuperWheelの自転車が主流に?】

 この自転車は特許出願中の内部ドライブシステムとの組み合わせで、シンプルで信頼性の高いパワーアシストを提供し快適な乗り心地を実現する。

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 SuperWheelのWTECTシステムは、外部スプリングと内部ドライブの2つの機構で成り立っており、どちらの仕組みも重量の反力で駆動されるようになっている。

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 SuperWheelは自転車を必死に漕ぐことなしで、気軽にサイクリングを楽​​しめるよう開発された。その目的は電動自転車と同じだが、この自転車は充電も不要なのだ。

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 後輪をSuperWheelにするだけで上り坂も楽になり、長時間の自転車の旅を楽しい体験に変えられる。従来のアシスト自転車の縛りから解放されるこのシステムが新たな自転車の主流になるのだろうか?
 
References:designboomなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:バッテリー不要。乗る人の体重をアシスト機能に変換する世界初の自転車が登場 http://karapaia.com/archives/52296784.html
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