牛のぬいぐるみが唯一の親友だった保護子猫に、本物の猫の友達ができた!(アメリカ)

ぬいぐるみが唯一の友達だった子猫に初めての猫の友達 kellyfosterkittens/Instagram
 ある寒い日に、建設作業現場で発見された1匹の小さな子猫。動物保護施設のボランティアスタッフは、保護した子猫を保育器で温め、寂しくならないようにと牛のぬいぐるみを傍に置いた。


 すると、子猫は牛のぬいぐるみに寄り添い片時も離れなくなった。子猫の初めての親友だ。常にぬいぐるみと一緒だった子猫だが、施設に新たな保護子猫たちが入ってきた。

 子猫は新入りの子猫たちに興味を示しすぐに仲良くなった。もう孤独を感じることなく幸せに、そして元気に成長しているという。
【母親やきょうだい猫とはぐれた子猫が保護される】

 アメリカのノースカロライナ州にある建設現場の材木置き場で、1匹の小さな野良の子猫が鳴き声を聞きつけた作業員に発見された。

 どうやらそのオスの子猫は、母猫やきょうだい猫とはぐれてしまったようだ。

 母猫が、他の子猫たちを連れて去るのを見ていた作業員は、置いて行かれた1匹の子猫を迎えに母親が再び戻ってくることを期待し一晩待ってみたが、結局母猫は戻ってこなかったため動物保護施設へと連絡したようだ。

 『Sparkle Cat Rescue』のボランティアスタッフ、サラ・ケリーさんが現場に駆け付けると、子猫の体はとても冷たく、空腹であることがわかった。

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 サラさんは、子猫を施設へと連れ帰り、体温調節を助けるために保育器に入れた。子猫が寂しくならないようにと、かたわらに牛とクマのぬいぐるみを置いた。

 すると子猫は牛のぬいぐるみにしがみつき、やがてリラックスして眠りについたという。


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【牛のぬいぐるみが初めての親友に】

 子猫は、牛のぬいぐるみをとても気に入ったようだ。そんな様子から、子猫は牛を意味する「bovine」から取ってBo(ボー)と名付けられた。

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 保育器の中で、ボーは牛のぬいぐるみに寄り添うことで安心感を得るようになった。サラさんが他のぬいぐるみを傍に置いても、ボーは牛のぬいぐるみが一番大好きで、いつも離れようとはしなかった。

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 ボーは、保育器のおかげで何とか自分で体温調節できるようになり、足も力強くなった。

 やがて外の世界に興味を持つようになったボーは、数日後に牛のぬいぐるみと一緒にベビーサークルに移動されると、たちまち好奇心を露わにし、隅々まで探検したり、毛布など軟らかいものを懸命にフミフミしたりし始め、元気に動き回るようになった。

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【動く子猫の友達ができたよ!】

 ある日、牛のぬいぐるみだけがベストフレンドだったボーだが、ついに動く友達ができる日がやってきた。

 保護施設に、数匹のキジトラの子猫がやって来たのだ。

 ボーは、自分と同じように保育器に入れられた子猫たちに興味を示し、やがてベビーサークルに移動された子猫たちとすぐに仲良しになった。

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 特に、マックと名付けられたキジトラの子猫とは、とても気が合ったようだ。

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 母親やきょうだい猫とはぐれ、飢えと寒さ、孤独から瀕死の状態だったボーだが、サラさんたちスタッフの暖かい愛情のおかげで九死に一生を得た。

 牛のぬいぐるみの友達もできた。
更には猫の友達もできた。施設では素晴らしい個性を発揮して、元気いっぱいに幸せな日を過ごしている。

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 現在、ボーには永遠の家がようやく見つかり、数週間後には新しい飼い主のもとへ移ることになっているそうだ。サラさんは、ボーに生きる2度目のチャンスが与えられたことをとても喜んでいる。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:牛のぬいぐるみが唯一の親友だった保護子猫に、本物の猫の友達ができた!(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52297493.html
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