竜巻かと思ったら蚊の大群だった!アルゼンチンで巨大な「蚊柱」が発生


 南半球にあるアルゼンチンでは夏から秋を迎えようとしている。大西洋岸にあるブエノスアイレス州では連日の高温と継続的な豪雨により蚊が大量発生し、巨大な蚊柱を作り上げた。

 あまりにも巨大なため、まるで竜巻のように見えるほどだ。
【巨大な竜巻が発生か?と思ったら蚊の大群だった】

 2月24日、ヘネラル・ファン・マダリアガ市とピナマル市の間を走る国道74号線を走行中の車は、地上から空へと伸びる、巨大な黒い柱のようなものと遭遇した。それはどんどん大きくなっていき、竜巻のように見えたという。 

 以下の映像は、車の助手席にいた人が撮影したものである。



 だがこれは竜巻ではなく蚊柱と呼ばれる、蚊の大群が集まってできた柱である。正確には蚊ではなく、「ユスリカ」と呼ばれる昆虫で、蚊によく似た大きさや姿をしているが、刺すことはないので、人間に害を与えることはほとんどないそうだ。(ただしその死骸がアレルゲンとなりユスリカ喘息を引き起こす場合もある)

 通常ユスリカのオスは、数十~数百匹で蚊柱を作り羽音を鳴らし、雌を呼び寄せるアピールをするのだが、連日の豪雨により大きな水たまりが発生したため、大量のユスリカが発生し、蚊柱が巨大化したそうだ。

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 アルゼンチンで寄生虫や媒介生物の研究を行っているホセ・ガルシア氏によれば、特に対処する必要はなく15日もすれば死に絶えていくという。

 だが、巨大な蚊柱に驚いたピナマル市の人々は、すぐにでも燻蒸による殺虫消毒をするよう人獣共通感染症総局に訴えた。

 これに対し当局は、燻蒸による殺虫は自然界に有毒な化学物質をまき散らす結果になり、生態系に悪影響を及ぼすことから、一般公衆衛生に深刻な脅威がある場合のみにしか行わないと回答した。

 住民に対しては、これ以上の発生を避けるために、水源のあるところにはシートなどを被せておくことが推奨されている。

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