
この世には、症例が少なく、原因や治療法なども特定されていない「奇病」に苦しんでいる人がいる。
世界で1000例程度の報告しかない睡眠障害『クライン・レビン症候群』、別名「眠れる森の美少女症候群」もその1つだ。
インドネシアに住む16歳の少女は、13歳の時からこの奇病を患っており、症状が現れると1週間は昏々と眠るのだという。『KOMPAS.com』などが伝えている。
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Siti Raisa Miranda "Putri Tidur" Asal Kalsel, Tidur Pulas Berhari-hari - iNews Siang 09/04【眠れる森の美女症候群で1週間眠り続ける少女】
インドネシアの南カリマンタン州バンジャルマシン市に両親と暮らすシティ・ライザ・ミランダさん(16歳)が、世界で症例数が少ない「クライン・レビン症候群(眠れる森の美女症候群)」という奇病の兆候が表れたのは、13歳の時だそうだ。
当初、眠り続ける娘を心配した両親が地域の総合病院へ連れて行ったところ、ミランダさんは中枢神経系の脳障がいで意識喪失や脳の活動に異常をもたらす「てんかん」と診断されたが、その後の検査で、世界的に稀な睡眠障害であることがわかった。
ミランダさんは、現在に至るまで、発作的に強力な睡魔に襲われると最低でも7~8日間は昏々と眠り続けてしまうという状態を繰り返している。
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【特定の治療薬や治療法がない稀な病】
ミランダさんの両親は、地元メディアでこのように話している。
娘が永い眠りから目覚めた後は、すぐに言葉をスムーズに話すことができません。3日も経つと普通に話せるようになります。
症状が現れる度に、病院からは入院を勧められますが、病院では点滴しか施されないので、自宅に連れ帰って私たちが娘の世話をしています。
空腹にならないように、眠っている娘を起こして食べ物を食べさせていますし、トイレにも連れていっています。
眠り続けている間、同じ姿勢で血液の循環が悪くならないように、娘の体をマッサージしたりもしています。
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症状が出ない時は、ごく普通の16歳だというミランダさん。
現在は、コロナ蔓延のために学校はオンライン授業となっているが、それにもちゃんと出席し、学校に登校していた時は友達と一緒に遊んだりして、元気に過ごすことができるそうだ。
ミランダさんの両親は、娘の症状が改善し、普通の生活を送ることができるようにと望んでいるが、世界でも発症者の少ないとされているこの睡眠障害は、今のところ特定の原因や有効な治療法が見つかっていないという。
なお、2019年には2歳の時から「眠れる森の美女症候群」を患い数か月間眠り続けるコロンビア在住の少女の話が伝えられた。
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written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:眠れる森の美女症候群を患う16歳少女、1週間昏々と眠り続ける(インドネシア) https://karapaia.com/archives/52301320.html
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