製作過程が進撃の巨人、法医学専門家が骸骨型のウォッカボトルから顔を復元、こんな顔だった

 頭蓋骨を粘土などで肉付けして生前の顔を復元する復顔技術は考古学や警察の科学捜査でおなじみだが、ネットにてユニークな顔の復元が不気味クールと話題になっている。

 ある日のこと、市販されている骸骨型のウォッカボトルを目にしたイギリスの法医学アーティストの好奇心が動いた。
このボトルを使って顔を復元を試みたくなったのだ。

 本格的な専門家だけあって、まずは筋肉などの肉付けを行っていく。製作過程であの「進撃の巨人」でよく見る形態が出現したが、無事に復元を終えたようだ。果たしてどんな顔となったのだろう?

【骸骨型のボトルが気になった法医学アーティスト】
 スコットランドの法医学アーティスト、ニゲル・コッカートンさんが、骸骨型をしたウォッカボトルを見て好奇心が掻き立てられた。「この骸骨、いったいどんな顔をしているのだろう?復元してみたい」と

 ちなみにこの商品、「クリスタル ヘッド ウォッカ( 750ml 40度)」と呼ばれるもので、日本でも販売されており、Amazonや楽天などでも購入できる。

 俳優のダン・エイクロイドがデザイナーと立ち上げたことでも知られるカナダのクリスタル・ヘッド・ウォッカ社の製品は、世界に13個あるとされるクリスタルスカル(水晶髑髏)にちなんだデザインボトルを採用している。

 たまたま地元の酒屋で見つけたその瓶が気になってしまった彼は、それをさっそく購入して復元作業を始めることに。


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image by:Amazon
【このボトルはどんな顔?法医学の技術で復顔開始!】
 さて通常ならばベースになるのは実在していた人間の頭蓋骨。しかし市販のボトルの骸骨からはどんな顔が浮かび上がるのか?

 それはコッカートンさん自身にもわからなかったが、まずは義眼をつけた空のボトルを手作りの首と一体化させ、皮膚や肉の厚さの目安になるペグ(掛け釘)を取りつけた。
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 続いて筋肉や軟骨などを重ね、生きている人っぽい目元や頭を表現する。
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 それから鼻や頬や口、顎にかけての肉付けに着手。
 この時点のむき出し加減は漫画「進撃の巨人」を連想させる。

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 全体が皮膚で覆われ、耳がつく頃にはより人間らしい表情に。
 もしや笑ってる…のか?
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 眉がつき皮膚の質感もなめらかになってきた。
 飲み口のせいかまげを結った人みたいな?
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 その後も細かな調整が続き
 最終的には長い髪をひとつに束ねた人の陽気な顔が現れた!
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 なお彼はこの頭蓋骨にヨーロッパ系の男性をイメージしたが、本物の頭蓋骨ではないため正確なところはわからないという。【メーカーが称賛!ファンからはみごとな技術と評判に】
 コッカートンさんはこの作業を仕事の合間に続け、約1週間で完成させた。

 そして満足できる出来栄えの作品写真をクリスタル・ヘッド​・ウォッカ社に送ったところ、ダン・エイクロイドからも称賛され公式Facebookでシェアする運びに。

 するとファンから「すごい!今までのイメージが変わった!」などの反響が巻き起こり、みごとな技術に感動するコメントが殺到した。【FBIに協力した経験も。骸骨は肉付けせずにはいられないもの?】
 こうした反響についてコッカートンさんは「正直言ってこの手の作業が身についてしまって自分の中ではいつもの仕事と変わらないですが、たくさんの人がすごいとほめてくれて光栄です」と語っている。

 スコットランドのダンディー大学で法医学とメディカルアートの修士号を取得した後、その特殊な技術が生かせるアメリカのFBIで経験を積み、捜査協力も行ってきたというコッカートンさん。

 そんな彼にとって頭蓋骨は重要な手がかりになるサンプルの一つであり、肉付けせずにはいられないものなのかもしれない。

 でもってあの進撃の巨人のむきだしの筋肉描写はやはりリアルに基づいてるなってほんと感心しちゃったよ。

Top image:facebook / References:designyoutrust / neatorama / cbc / など /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:製作過程が進撃の巨人、法医学専門家が骸骨型のウォッカボトルから顔を復元、こんな顔だった https://karapaia.com/archives/52303217.html
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