「ウォーリーをさがせ!」の本からウォーリーを素早く見つけるコツ

Newウォーリーをさがせ! / image credit:amazon
 日本でもお馴染みの『ウォーリーをさがせ!』は、1987年に出版されて以来、世界中で愛されてきた。

 かわいらしい絵柄の風景に隠れた赤と白のボーダーの服を着たウォーリーを探すのはとても楽しいし、発見したときの喜びだって味わえる。
だけど見つからないとイライラしたりなんかして、効率的な見つけ方があればなーなんて思う人もいるかもしれない。

 そんなときはこれから教えるコツを試してみるといい。用意するのは定規か巻き尺。ウォーリーの隠れ場所にはある傾向があるようなのだ。

【隠れ場所の傾向から導き出せ!】
 簡単なことのようだが、人間が完全にランダムに何かをやろうとするのは案外難しい。気をつけてはいても、どこかに偏りが生じてしまうものだ。

 ウォーリーをさがせ! の作者マーティン・ハンドフォードだって人間だ。ならば、ウォーリーの隠れ場所には何らかの偏りがあるかもしれない。そこで『Slate』の記事では、ウォーリーが隠れている位置を計測して、その偏りが分析されている。【半数は2本の帯状のゾーンに】
 分析したところ、ある傾向が浮かび上がったのだという。53%のケースでは、イラストを左右に横切る縦3.8センチ幅の帯状ゾーンにウォーリーが隠れていたのだ(なお分析対象となったのは、本編の7冊のみで、スピンオフ作品などは対象外であるとのこと)。

 その帯状のゾーンは次のように2つある。
・ページの一番下から7.6センチのところを横切るゾーン
・ページの一番下から18センチのところを横切るゾーン
 だからウォーリーを探すとき、まずこの2つの帯状のゾーンに目を通すと、すぐに見つけられる可能性がグッと上がるというわけだ。
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Where's wally/waldo challenge!! (Select HD )【なぜウォーリーはそこに隠れたがるのか?】
 ちなみにウォーリーが完全にランダムに隠れていたとすると、任意の3.8センチ幅帯状ゾーン2本の範囲に50%の割合で彼を発見できる確率はわずか0.3%なのだという。ならば、このパターンは単なる偶然の結果ではなさそうだ。

 だが一体なぜこのようなパターンでウォーリーは隠れているのだろうか?

 確かなことは定かではない。しかしSlateでは、ページの末端部分と中央を避けるためだったのではないかと推測されている。

 ウォーリーが完全にランダムに隠されていた場合、ページの一番下あるいは上から3.8センチの範囲にウォーリーがいる確率は25%と予測できる。

 しかし実際にここにウォーリーがいるのは12%のみで、作者が意図的にここを避けているらしいことがうかがえる。

 さらにページ中央部にウォーリーがいたケースは、ほぼ皆無なのだとか。

 作者があえてそうした理由は、すぐに発見されることを防ぐためかもしれない。大抵の人なら、まずイラストの中央に目が向かうだろう。そこにウォーリーがいては、せっかくの問題が台無しだ。ページ上下も似たようなものだ。


 そして、その結果として、例の2本の帯状ゾーンにウォーリーが配置されることが多くなったのではないだろうかと予測されている。
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Where's Wally/ Waldo challenge!!!【世界のウォーリーの呼び方】
 ちなみに日本や作者の母国であるイギリスではウォーリーと知られる主人公も、国によって呼び名はさまざまだ。

 たとえば、フランスでは「シャルリー(Charlie)」だし、イタリアでは「ウバルド(Ubaldo)」だ。ドイツでは「ヴァルター(Walter)」だし、スウェーデンでは「ヒューゴ(Hugo)」になる。

 ほかにもリトアニアの「ジョナス(Jonas)」に、トルコの「アリ(Ali)」などなど、ヨーロッパとその近隣諸国ではウォーリーと呼ばれている国の方が少ない。

 こんな風に色々な発見があったり、トリビアを楽しめたりするのも、世界中でウォーリーが愛されている理由なのかもしれない。

Newウォーリーをさがせ! 大型本

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written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:「ウォーリーをさがせ!」の本からウォーリーを素早く見つけるコツ https://karapaia.com/archives/52304509.html
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