
偶然出会ったその保護猫には、4つの耳があった。
アメリカ・ペンシルベニア州でボランティア活動をしている女性は、複数の猫の救助に向かったところ、その特別な猫を見つけてたちまち心奪われた。
猫は、すぐに女性の家族に迎え入れられ、幸せな暮らしを送っている。
【14匹の保護猫の1匹が4つ耳の猫だった】
去年6月、ペンシルベニア州に住む金融アナリストのスワティー・コーマンデュリさん(41歳)は、ボランティア活動をしている動物保護団体『Animal Safe Haven Adoptions(ASHA)』に「車の修理工場に14匹の猫がいる」との連絡を受けて現場へと向かい、4つ耳の猫アスランと出会った。
アスラン(1歳)は、救助された14匹のうちの1匹で、左右の耳介の後ろに小さな耳がついていた。[画像を見る] 【稀に存在する4つ耳猫】
遺伝専門の科学雑誌『Journal of Heredity(ジャーナル・オブ・ヘレデティ)』に掲載された1957年の研究によると、4つ耳の遺伝子は劣性突然変異によるものだそうだ。
後方の小さな2つの耳は、外耳道や中耳などに繋がっていないため機能はしていない。
劣性遺伝子を持っているが、それを示さない2匹の猫が交尾して生まれた子猫は、50%の確率で4つ耳を持つ可能性があるが、わずか半分の確率であることから発症は非常に稀とされているという。
特徴としては、目が平均よりも若干小さくなる。アスランの場合は下顎が上顎よりも若干突き出ている為、食べるのに少し困難を伴う。
だが、他に目立った障害はなく、ごく普通の生活を過ごせているとスワティーさんは話している。[画像を見る] 【アスランに一目ぼれして家族に迎え入れる】
アスランに一目ぼれして家族に迎え入れたというスワティーさんは、このように語っている。
アスランを、一目見て大好きになりました。直ぐに家族に迎え入れました。[画像を見る] 4つ耳のアスランのInstagramアカウント「aslanthe4earedcat」は、多くの人を魅了しているようだ。四つ葉のクローバーのようにアスランの四つ耳も、スワティーさんに多くの幸せをもたらしてくれているようだ。
散歩に行くのが大好きで、いつも連れて行ってほしいとせがまれるので、リードで繋いで裏庭を散歩させます。
でも、甘えん坊なところもあり、夜は毎晩私の腕をハグしながらぴったり寄り添って眠ります。
私はもう1匹の猫と犬も飼っていますが、彼らと一緒に遊びまわることが大好きなようです。アスランは他の動物や人間を全く恐れず、とても話し好きで社交的です。
彼の飼い主になることができて、とても幸せです。私たちは、これからもずっと一緒。自分とアスランのストーリーを通して、多くの人に特別なニーズのある動物の養子縁組をもっと奨励できればと思っています。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:耳が2倍で幸せ4倍。4つの耳を持つ保護猫が一目ぼれされ永遠の家を手に入れる(アメリカ) https://karapaia.com/archives/52304710.html
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