近未来的食事は全て同じ形。様々なメニューが四角に詰め込まれた食品が開発、販売中
image credit:SquarEat

 トレイの上に並んでいるのは色は違えど同じサイズの四角形。実はこれ、全て自然の素材から作られた調理済みの食品なのだ。


 肉や野菜、ナッツや米など現在15種のメニューが用意されている四角いパテは、そのまま食べれば、食材本来の新鮮さや風味を味わうことができるという。

 まるで宇宙食とか、近未来的食事を連想してしまうわけだが、食事は目で楽しむ時代から、もっと合理的なものへと変化していくのかもしれない。

 ディストピア飯という意見も多々あるが、すでにもう販売が始まっている。

 

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SquarEat - SIGNATURE SQUARES FINISHING様々なメニューが同じ大きさの四角に詰め込まれた食品 アメリカ、マイアミを拠点とするスタートアップ企業『SquarEat』が開発したのは、肉や野菜、ナッツや米などの自然食品を低温調理し、個々に熱処理を施して真空パックに詰めたミールボックスだ。

 個々の四角いパテは、各50グラムずつに凝縮されており、それらを電子レンジで温めたり、フライパンで焼いたりと簡単調理で食べることができる。

 保存料を一切使用していないこの食品は、素材の食感と風味を保持しながら、未開封の場合は2週間その新鮮さを保つことができるという。[画像を見る]  現在、同社ウェブサイトでは15種のパテからチョイスした7つのセットが販売中で、1セット4個で価格は5.5ドル(約600円)~7.99ドル(約850円)に設定されている。

SQUAREAT - Our Boxes


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 セット内容は、プライムカットビーフが入ったアメリカンミールボックス、低脂肪のチキン、緑の野菜、芳香豊かなインド米がセットになったクラッシックミールボックス、アスパラガスなどの野菜をハーブやエクストラバージンオイルを使って地中海テイストに仕上げた地中海ミールボックス。

 サーモンがメインのフィッシャーマンミールボックスといったメインディッシュのメニュー以外に、純ココアを使ったチョコパンケーキボックスやドライフルーツとメープルシロップのスイーツボックス、更にはキヌアや豆類、夏カボチャ、ジャガイモなどから作られたプラントベースボックスもある。

 各四角の食品にどれだけの栄養素やカロリーが含まれているかということは、ウェブサイト上にも記載されているが、デリバリーボックスのQRコードからも確認できるそうだ。

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SQUAREAT - What is SQUAREAT?ネットユーザーからは未来的過ぎる食品に困惑の声も 食品を正方形に詰めることには多くの利点があると主張するSquarEat。製造においても調理以外に保管や梱包が簡単で、配達に嵩張らず経済的で効率的であるゆえに生産コストを節約できる。


 となると、その分消費者に還元でき、販売価格を手頃な値段に抑えることができるというわけだ。[画像を見る]  四角い食品と言うと、豆腐を思い浮かべる人もいるように、形でいうと初めてというわけでは勿論ない。

 しかし、全ての食材が四角くなるという珍しい外観と、長期保存が可能という嬉しい利点がどうにも未来的であり、ネット上ではこの食品に対して様々な声が上がっている。
・全部四角くて困惑。

・マインクラフトに出てくる食事みたい。是非試してみたいな。

・未来がここにあるって感じだね。

・なんか、おしゃれな新AirPodsケースに見える。

・これは、いいかもしれない。もしこの食品に、1日摂取するのに必要な全ての栄養素が実際に含まれているとしたら、持病で食事に問題がある人、または毎日十分な栄養価の食べ物を調理して食べるのに苦労している人にとっては、天の恵みになると思う。

・食事を作るエネルギーがない人にとってもこれは便利

・う~ん、どうにも食欲が湧かない…。

・近い将来は昆虫食とこの四角い食品の時代になるってわけか。


・ 食事って、味だけじゃなくて質感とか見た目、盛り付けとか色合いが大切だと思う。それがこの食品には明らかに欠けている。

・個別でプラスチックの真空パック梱包されているけど、それって環境に良くないんじゃない?サイトでは「環境にやさしい」生産チェーンと謳っているようだけど

・調理済みなのに、袋から出してまた温めたり冷やしたりするのが面倒くさそう。
written by Scarlet / edited by parumo

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